恋愛において、私たちはしばしば自分の思い込みに囚われ、勝手に諦めてしまいます。「脈なしだから告白して気持ちに区切りをつけよう」という考え方は、恋愛の世界でよく聞かれるアドバイスです。でも今日は、その常識を覆す視点をお伝えしたいと思います。
「脈なし」を確信する前に、まずはその思い込みを疑ってみる――そんな姿勢が、思わぬ恋の扉を開くこともあるのです。
多くの方々のお話を聞いてきた中で、「脈なし」と思い込んでいたけれど、実はそうではなかったというケースに何度も出会ってきました。その経験から、「脈なし」という思い込みを手放すことの大切さを感じています。
思い込みの正体 ~「脈なし」は本当に脈なしなのか~
「彼は私のことを見ていない」「彼女は他の人に興味があるみたい」「私なんかよりもっといい人がいるはず」
このような思いは、私たち自身の不安や自信のなさから生まれることが多いのです。ある意味、相手に拒絶される痛みから自分を守るための防衛機制とも言えます。
昨年私のカウンセリングに来た27歳の女性は、同じ会社の先輩を2年間密かに想い続けていました。「彼は私のような後輩になんて興味ないはず」と思い込み、自分の気持ちを抑え込んでいたのです。ところが、彼女が転職を決めた送別会で、彼からこんな言葉をかけられました。「実は前から気になっていたんだけど、言うタイミングがなくて…」
彼女は驚きました。自分が「脈なし」と思い込んでいた相手が、実は自分に好意を持っていたなんて。結局二人は遠距離恋愛を経て、今年婚約したそうです。
このように、私たちは自分の思い込みで相手の気持ちを決めつけ、チャンスを逃していることがあるのです。
「脈なし」という思い込みを手放す三つの考え方
では、どうすれば「脈なし」という思い込みから解放されるのでしょうか。ここでは三つの考え方をご紹介します。
1. 「わからない」という状態を受け入れる
恋愛において、相手の気持ちは完全に理解することはできません。「脈なし」と決めつけるのではなく、「わからない」という状態をそのまま受け入れてみてください。
34歳の男性は、仕事で知り合った女性に惹かれながらも、「自分より10歳も若い彼女が自分に興味を持つはずがない」と思い込み、距離を置いていました。ある日、彼は思い切ってその思い込みを手放し、「わからないけど、まずは友達として関係を築いていこう」と考えを変えました。
彼は彼女を食事に誘い、映画に行き、徐々に距離を縮めていきました。そして半年後、彼女から「実は最初から好きだった」と告白されたのです。彼女は彼の遠慮がちな態度を「興味がない」と誤解していたそうです。
2. 可能性を信じて行動する
「脈なし」と思い込むと、自然と萎縮してしまい、本来の自分を出せなくなります。でも、「もしかしたら」という可能性を信じて行動してみると、状況が変わることがあります。
30歳の女性は、趣味のテニスサークルで知り合った男性に惹かれていました。彼は明るく社交的で、多くの女性と仲良くしていたため、「私なんかに興味はないだろう」と思い込んでいました。それでも彼女は「可能性はゼロではない」と考え、自分から積極的に話しかけるようにしました。
共通の趣味について話し、サークル後の飲み会で隣に座り、徐々に二人の時間を増やしていったのです。すると彼は彼女に対して特別な視線を向けるようになり、今では2年間の交際を経て結婚を考えるまでになっています。彼によれば、「彼女の自然な明るさと積極性に、徐々に惹かれていった」とのこと。
3. 「拒絶」を恐れない姿勢を持つ
「脈なし」という思い込みの裏には、拒絶されることへの恐れがあります。しかし、拒絶を恐れず、自分の気持ちに正直に生きる姿勢は、相手に新たな魅力として映ることもあるのです。
29歳の男性は、3年間片思いをしていた同僚に対して「どうせ脈なし」と思い込んでいました。ある日、友人に「拒絶されたって死ぬわけじゃない。むしろ自分の気持ちに正直に生きる方が魅力的だ」と言われ、目が覚める思いがしました。
彼は思い切って自分の気持ちを彼女に伝えました。すると意外なことに、彼女は「あなたがそんな風に思ってくれていたなんて嬉しい。実は私も少し前から見方が変わってきていたの」と答えたのです。彼女にとって、彼の勇気ある行動が新たな魅力として映ったようです。
「脈なし」を覆す実践的なアプローチ
思い込みを手放すことの大切さがわかったところで、次は具体的なアプローチ方法をご紹介します。
自分の魅力を再発見する
「脈なし」と思い込むのは、自分に自信がないからかもしれません。まずは自分自身の魅力を再発見することから始めましょう。
32歳の女性は、長年好きだった男性に「私なんかより素敵な人が周りにたくさんいるから」と諦めていました。そんな彼女が変わったきっかけは、友人からの一言でした。「あなたの優しさや気配りは、誰にも真似できない特別なものよ」
彼女はその言葉をきっかけに自分を見つめ直し、自分らしさに自信を持つようになりました。すると不思議なことに、彼との関係性も変わり始めたのです。彼女の自然な笑顔や会話に、彼も徐々に心を開いていきました。今では週末を一緒に過ごすほどの仲になっているそうです。
相手をよく観察する
「脈なし」と思い込む前に、相手の行動や言葉をよく観察してみましょう。思い込みではなく、事実に基づいて判断することが大切です。
26歳の男性は、同じゼミの女性に対して「僕なんかより頭のいい人が好きなはず」と思い込んでいました。しかし、友人のアドバイスで彼女の行動をよく観察するようになると、彼女が自分に対して示すサインに気づき始めました。質問をよくしてくる、目を合わせて笑う、さりげなく触れてくるなど、小さなサインがたくさんあったのです。
彼はそれらのサインを信じて少しずつ距離を縮め、ついに想いを伝えることができました。彼女は「やっと言ってくれた」と笑ったそうです。
段階的に関係を深める
いきなり告白するのではなく、段階的に関係を深めていくアプローチも効果的です。
31歳の女性は、趣味のダンス教室で知り合った男性に惹かれていましたが、「私より上手な人がたくさんいるから」と諦めていました。しかし彼女は「まずは友達として関係を築こう」と考え、レッスン後に軽く食事に誘ったり、ダンスの練習に付き合ったりするようになりました。
そうして時間を共有するうちに、二人の間には自然な親密さが生まれ、彼から「もっと一緒にいたい」と告白されたのです。彼女は「最初から諦めずに良かった」と振り返っています。
「脈なし」から「脈あり」に変わった感動のストーリー
「脈なし」と思い込んでいた関係が、どのように「脈あり」に変わったのか、いくつかの感動的なストーリーをご紹介します。
10年越しの想いが実った物語
35歳の男性は、大学時代の友人に10年以上想いを寄せていました。彼女は常に彼を「良き友人」として扱い、彼はそれ以上の関係にはなれないと思い込んでいました。しかし、彼は友情を大切にしながらも、彼女のそばに寄り添い続けました。
彼女が仕事で挫折したとき、恋愛で傷ついたとき、いつも変わらぬ姿勢で支え続けたのです。そんな日々が続いたある日、彼女から思いがけない言葉が届きました。「あなたのことをずっと当たり前だと思っていた。でも最近気づいたの。あなたは私にとって特別な存在だって」
10年越しの想いは、彼の一貫した姿勢と彼女の気持ちの変化によって実ったのです。
職場の片思いが実った奇跡
28歳の女性は、同じ部署の先輩に憧れを抱いていました。彼は仕事ができる人気者で、彼女は「私なんかより素敵な人がたくさんいる」と思い込んでいました。それでも彼女は自分の得意分野で彼をサポートし、時には率直な意見も伝えるようになりました。
ある日の飲み会で、酔った彼が彼女にこう言ったそうです。「君は他の人と違う。いつも本音で向き合ってくれる。それが僕は好きなんだ」。彼女の思い込みを超えて、二人の関係は動き始めたのです。
相手の気持ちは変わることもある
25歳の男性は、大学のサークル仲間に片思いをしていました。彼女には彼氏がいたため、彼は「永遠に脈なし」と思い込んでいました。それでも彼は彼女との友情を大切にし、サークル活動を通じて交流を続けていました。
卒業後も連絡を取り合う中で、彼女が別れたことを知りました。彼は慰めの言葉をかけながらも、自分の気持ちは隠し続けていました。しかし、時間が経つにつれて彼女から連絡が増え、二人で出かける機会も増えていきました。
ある日、彼女がこう言ったのです。「あなたといると安心する。大学の頃は気づかなかったけど、あなたの存在がどんどん大きくなっている」。相手の気持ちは変わることもあるのです。
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