既婚者の恋愛について、世間では「大好きだからこそ別れる」という美談がよく語られます。罪悪感に苛まれ、相手の将来を案じ、リスクを恐れて身を引く。確かに聞こえはいいですが、ちょっと待ってください。それって本当に愛なのでしょうか。
今日は、あえて違う視点からお話ししたいと思います。本当に相手を愛しているなら、別れを選ぶのではなく、その愛を大切に育てていく道もあるんじゃないか、と。綺麗事だけでは語れない、でも確かに存在する、もう一つの真実について。
罪悪感を手放し、新しい愛の形を受け入れるという考え方
「不倫は悪」という固定観念に縛られていませんか。確かに、誰かを傷つけることは避けたい。でも、愛する気持ちそのものに罪はないはずです。
実は、ヨーロッパの一部の国では、婚外恋愛がそれほどタブー視されていない文化もあります。フランスでは「愛人文化」という言葉があるくらい。もちろん日本とは文化が違いますが、世界を見渡せば、愛の形は一つではないということがわかります。
罪悪感に押しつぶされて別れを選ぶよりも、その感情と向き合い、どうすれば誰も傷つけずに済むかを真剣に考える。これこそが、大人の恋愛なのかもしれません。
なぜこの考え方が効果的なのか。それは、罪悪感というネガティブな感情に支配されていると、冷静な判断ができなくなるからです。罪悪感から逃げるために急いで別れを選んでも、結局は後悔が残る。それよりも、今ある感情を受け入れて、建設的な解決策を探る方が、長期的には皆が幸せになれる可能性があるんです。
私の知人で、15年間婚外恋愛を続けている女性がいます。最初は罪悪感でいっぱいだったそうですが、ある時「この感情を否定しても何も変わらない」と気づいたんだとか。それからは、家庭での役割もきちんと果たしながら、もう一つの大切な関係も維持している。彼女は言います。「罪悪感に負けて別れていたら、今の充実した人生はなかった」と。
相手の将来よりも「今」を大切にする生き方
「相手の将来のために別れる」って、本当に相手のためでしょうか。もしかしたら、それは自分が責任を負いたくないだけの言い訳かもしれません。
考えてみてください。相手だって大人です。あなたとの関係を選んだのは、相手自身の意思。その選択を尊重せず、勝手に「あなたのため」と決めつけて別れを選ぶのは、ある意味で相手を見下していることになりませんか。
本当に相手を愛しているなら、「今、この瞬間」を大切にする。未来なんて誰にもわからないんです。5年後、10年後のことを心配して、今の幸せを手放すなんて、もったいなさすぎる。
ある男性の話をしましょう。彼は既婚者でしたが、独身女性と恋に落ちました。周りからは「彼女の将来を考えて別れるべき」と言われ続けましたが、彼は違う選択をしました。「彼女が僕といることを選んでいる。その気持ちを大切にしたい」と。
結果的に、その女性は40歳を過ぎた今も独身ですが、とても幸せそうです。「結婚が全てじゃない。彼との時間が私の人生を豊かにしてくれている」と言っています。もし彼が「君の将来のため」と別れていたら、彼女は今の幸せを手にできなかったでしょう。
リスクを恐れず、愛に正直に生きる勇気
関係が露呈するリスク。確かに怖いですよね。でも、リスクを恐れて大切なものを手放すのは、本末転倒じゃないでしょうか。
実は、長く続いている婚外恋愛の多くは、リスクとうまく付き合っているんです。完全に隠そうとするから苦しくなる。むしろ、ある程度オープンにすることで、かえって安定することもあります。
私が知っているケースでは、お互いの配偶者も薄々気づいているけれど、あえて触れない、という関係があります。もちろん理想的とは言えませんが、全員が現状を受け入れているなら、それも一つの形なのかもしれません。
なぜリスクを取ることが効果的なのか。それは、隠し事をしているという精神的負担から解放されるからです。常にビクビクしながら生きるよりも、堂々としている方が、結果的に関係は長続きします。
ある女性経営者の例をお話しします。彼女は既婚者でしたが、ビジネスパートナーと恋に落ちました。最初は必死に隠していましたが、ストレスで体調を崩してしまった。そこで思い切って、夫に正直に話したんです。
意外なことに、夫は「君が幸せならそれでいい」と言ってくれたそうです。今では、その三人で時々食事をすることもあるとか。極端な例かもしれませんが、リスクを恐れずに正直に生きることで、新しい関係性が生まれることもあるんです。
関係性の変化を楽しむ、成熟した愛の形
「関係がマンネリ化する」「依存が強まる」といった不安から別れを選ぶ。でも、それって普通の夫婦でも同じことが起きますよね。
むしろ、婚外恋愛だからこそ、関係性の変化を楽しめる余裕があるんです。結婚という制度に縛られていない分、お互いが自由に、創造的に関係を築いていける。
マンネリ化を恐れるのではなく、それを「安定」と捉える。依存を恐れるのではなく、「信頼」と解釈する。視点を変えるだけで、不安は安心に変わります。
私の友人は、10年以上婚外恋愛を続けています。最初の頃のようなドキドキはないけれど、今は「空気のような存在」になったと言います。でも、それがとても心地いいんだとか。
「最初は会えない時間が辛かったけど、今はそれも含めて私たちの関係。離れている時間があるからこそ、会える時間が特別になる。普通の夫婦よりも、ずっと相手を大切にできている気がする」
関係性の変化を受け入れることで、より深い絆が生まれる。これこそが、成熟した大人の恋愛なのかもしれません。
連絡を断たない、新しい別れ方と継続の形
「別れたら連絡を断つ」というのが定石ですが、本当にそれがベストでしょうか。
大好きな人と突然連絡が取れなくなる。それって、死別と同じくらいの喪失感があります。そんな辛い思いをお互いにする必要があるのでしょうか。
むしろ、恋愛関係は終わっても、人としての繋がりは残す。これが、新しい時代の別れ方かもしれません。
実際、元不倫相手と友人として良い関係を築いている人は少なくありません。恋愛感情は薄れても、深い理解者として支え合える。そんな関係性も素敵じゃないですか。
ある男性は、婚外恋愛の相手と「恋人」から「親友」にシフトチェンジしました。今では家族ぐるみの付き合いをしているそうです。「最初は周りも驚いていたけど、今では誰も気にしていない。彼女は私の人生に欠かせない存在」と話しています。
もちろん、すべてのケースでこれがうまくいくわけではありません。でも、「別れ=完全な断絶」という固定観念から離れることで、もっと豊かな人間関係が築けるかもしれません。
フェードアウトではなく、関係を深化させる選択
徐々に距離を置いてフェードアウト。聞こえはソフトですが、これって相手に対して不誠実じゃないでしょうか。
好きな人から徐々に連絡が減っていく。会える回数が減っていく。それって、じわじわと心を削られる拷問のようなもの。そんな別れ方をされたら、トラウマになってしまいます。
むしろ、関係を深化させる方向に舵を切る。恋愛だけが関係性のすべてじゃない。ビジネスパートナーとして、創作仲間として、人生の相談相手として。関係性を多層化することで、より豊かな繋がりが生まれます。
私が知っている興味深いケースがあります。婚外恋愛をしていた二人が、共同で事業を始めたんです。恋愛関係は一旦休止して、ビジネスパートナーとして再スタート。結果的に、事業も成功し、二人の絆はより強固なものになりました。
「恋愛だけの関係だった時より、今の方がずっと深く繋がっている気がする。お互いの才能を認め合い、支え合える。これも愛の形だと思う」と彼らは言います。
専門家に頼るのではなく、自分たちで解決する力
トラブルになりそうだから専門家に相談する。確かに、法的な問題が絡む場合は必要かもしれません。でも、多くの場合、それは逃げじゃないでしょうか。
自分たちの関係の問題を、第三者に丸投げする。それで本当に解決するのでしょうか。むしろ、二人で向き合い、話し合い、解決策を見つける。その過程こそが、関係を深める大切な機会なんです。
実際、長続きしている婚外恋愛のカップルは、問題が起きても自分たちで解決する力を持っています。時には激しくぶつかることもある。でも、そこから逃げない。
ある女性は、相手の男性から「妻と別れて君と結婚したい」と言われました。普通なら大問題ですが、彼女は冷静に対応しました。じっくり話し合い、お互いの立場を理解し合い、最終的に現状維持という結論に達しました。
「専門家に相談していたら、たぶん『別れなさい』と言われていたと思う。でも、私たちで話し合ったからこそ、本当に大切なものが何かわかった」と彼女は振り返ります。
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