「誘いを断られたらあっさり引くべき」。恋愛アドバイスで本当によく見かけるこの言葉。確かに聞こえは良いし、スマートに見えます。でも、本当にそれが正解なんでしょうか。
実は私、恋愛カウンセリングを長年やってきて気づいたことがあるんです。幸せなカップルの多くは、実は「あっさり引かなかった」経験を持っているということ。むしろ、諦めずに適切な方法で想いを伝え続けた人たちの方が、素敵な恋愛を手に入れているケースが圧倒的に多いんです。
今日は、その「逆転の発想」についてお話しさせてください。
あっさり引くことで失われるもの
よく言われますよね。「断られたらすぐに引け。それが大人の対応だ」って。でも、ちょっと待ってください。それって本当に「大人」なんでしょうか。
私の友人の話をさせてください。彼女は今の旦那さんから初めてデートに誘われた時、仕事の都合で断ったそうです。彼女としては「別の日なら行けたのに」と思っていたのに、彼は「わかった」の一言だけ。その後、二度と誘われることはありませんでした。
数年後、共通の友人の結婚式で再会した時、彼は別の女性と婚約していました。彼女は後悔したそうです。「あの時、もう一度誘ってくれていたら」って。
実はこういうケース、本当に多いんです。「あっさり引く=カッコいい」と思い込んで、本当は脈があったのに自分から諦めてしまう。相手も「本気じゃなかったのかな」と思って距離を置く。お互いに想い合っていたのに、すれ違ってしまう。
「引く」ことが美徳とされる風潮の裏で、こんな悲しい別れがたくさん生まれているんです。
本当に好きなら、一度では諦めない
ある男性の話です。彼は気になる女性を何度も食事に誘いました。最初は断られました。二回目も断られました。でも彼は諦めなかった。ただし、しつこくではなく「機会があれば」という軽いスタンスで。
三回目、ついに彼女はOKしてくれました。後で聞いた話によると、彼女は最初から嫌だったわけじゃない。ただ本当に忙しかっただけ。でも一回断った時点で誘いが来なくなったら「そんなもんか」と思うつもりだったそうです。
彼が諦めなかったから、今の二人があるんです。結婚して5年、子どもも二人。奥さんは今でも言います。「あの時諦めなかったから、この幸せがある」って。
なぜ効果的なのか。それは「本気度」が伝わるからです。一回断られただけで引く人と、何度も(適切な方法で)アプローチする人。どちらが本気に見えますか?答えは明白ですよね。
相手だって人間です。忙しい時もあれば、気分が乗らない時もある。体調が悪い日だってあります。そんな時にたまたま誘われて断っただけなのに、それで終わってしまうなんて、もったいないと思いませんか。
タイミングの問題を見逃さない
恋愛って、実はタイミングが全てだったりします。一回目の誘いがダメだったからといって、それが永遠にダメという意味ではないんです。
私が知っているカップルの例です。女性の方は仕事で大きなプロジェクトを抱えていて、正直恋愛どころじゃなかった。そんな時に男性から誘われて、申し訳ないけど断ったそうです。
普通なら「あっさり引く」のがセオリーですよね。でもこの男性は違った。「わかった。プロジェクト終わったら教えて」と言ったんです。そしてプロジェクトが終わった頃を見計らって、再度誘った。
女性は感動したそうです。「自分のことを覚えていてくれた」「ちゃんと待っていてくれた」って。それが交際のきっかけになり、今では同棲も始めています。
もし彼が一回目で諦めていたら、この関係はなかったでしょう。タイミングを見極めて、適切に再アプローチする。これこそが本当の「大人の対応」だと思いませんか。
断りには種類がある
ここで大事なポイントがあります。全ての断りが「嫌い」という意味ではないということ。
「本当に無理な日だった」「体調が悪かった」「先約があった」。こういう理由で断る人は、決してあなたのことを嫌っているわけじゃありません。むしろ、また誘って欲しいと思っているかもしれない。
ある女性の告白を聞いたことがあります。気になる男性から誘われたけど、その日は友達との約束があって断ったそうです。内心「別の日を提案してくれないかな」と期待していたのに、彼は「わかった」だけ。その後音沙汰なし。
彼女は寂しくて、自分から連絡しようかと何度も思ったけど「断ったのは自分だし」と遠慮してしまった。結局そのままフェードアウト。今でも「あの時、もう一度誘ってくれていたら」と思い出すそうです。
相手の断り方をよく見てください。「ごめん、その日は無理なんだけど」という言い方なら、脈はあります。「忙しくて」という理由なら、本当に忙しいだけかもしれない。
大切なのは、一度の断りで全てを判断しないこと。相手の状況を理解して、適切なタイミングで再アプローチする。それが真の「相手を尊重する」ということじゃないでしょうか。
「しつこい」と「熱心」の境界線
「でも、しつこいって思われたら嫌だし」。そう思う気持ち、よくわかります。でも、「しつこい」と「熱心」って、実は紙一重なんです。
違いは何か。それは「相手の反応を見ているかどうか」です。
しつこい人は、相手の反応を無視して自分の欲求だけを押し付けます。「今週ダメなら来週は?再来週は?」と矢継ぎ早に。これは確かにNGです。
でも熱心な人は違います。一度断られたら、少し時間を置く。そして相手の様子を見ながら、適切なタイミングで再度アプローチする。「前は忙しそうだったけど、最近どう?落ち着いた?」みたいな感じで。
私の知り合いのカップルは、まさにこのパターンでした。男性が誘って断られた後、一週間空けて軽いメッセージを送った。「この前は忙しかったみたいだけど、大丈夫?無理しないでね」って。
女性はこの気遣いに好感を持ったそうです。「しつこく誘い続けるんじゃなくて、自分のことを心配してくれている」と感じた。それで関係が深まって、次のデートの約束に繋がりました。
熱心さは武器になります。ただし、それは相手への配慮と一緒になった時だけ。相手の状況を理解しながら、諦めずにアプローチを続ける。これが成功の秘訣です。
「引く」ことで生まれる誤解
「あっさり引く」という行為、実は相手に大きな誤解を与えることがあるんです。
「本気じゃなかったんだ」「私に興味なかったんだ」「遊びだったのかな」。一度断っただけで連絡が来なくなると、相手はこう思ってしまいます。
実際、ある女性から相談を受けたことがあります。彼女は気になる男性から誘われたけど、その日は用事があって断った。「別の日なら」と言おうと思ったのに、彼は「そっか」とだけ言ってそれっきり。
彼女は混乱したそうです。「私のこと、そんなに好きじゃなかったのかな」って。本当は彼も彼女のことが好きだったのに、「あっさり引くのが正解」というアドバイスを真に受けて距離を置いてしまった。
お互いに好意があるのに、「正しい対応」を意識しすぎて関係が壊れる。こんな悲しいことってありますか。
もし彼が「じゃあ、来週とかはどう?」と聞いていたら。もし彼が「また誘ってもいい?」と確認していたら。きっと今頃は付き合っていたはずです。
感情に正直になる勇気
恋愛って、戦略やテクニックだけじゃないんです。一番大切なのは「感情に正直になる勇気」だと思います。
「好き」という気持ちがあるなら、それを簡単に諦めないでください。一度断られたくらいで引き下がるなんて、もったいない。もちろん相手の気持ちも大切ですが、自分の気持ちだって同じくらい大切です。
ある男性の話を聞きました。彼は好きな女性に何度も何度もアプローチしたそうです。断られても、また別の機会に誘う。もちろん押しつけがましくならないように、相手のペースを尊重しながら。
周りの友達からは「しつこい」「諦めろ」と言われたそうです。でも彼は諦めなかった。なぜなら「本当に好きだから」。
結果的に、彼女は彼の誠実さに心を動かされて交際をスタート。今では結婚して幸せな家庭を築いています。奥さんは言います。「あの時諦めないでくれて、本当に良かった」って。
もし彼が世間の「あっさり引くべき」というアドバイスに従っていたら、この幸せはなかったんです。
正しい「諦めない」の方法
ただし、諦めないことと無神経なことは違います。正しい方法で「諦めない」ことが大切です。
まず、断られた直後は一旦受け入れる。「わかった、無理しないでね」と優しく返す。これは基本です。でも、それで終わりにしないこと。
数日後、軽いメッセージを送ってみる。「元気?」「最近どう?」という感じで。いきなり誘うんじゃなく、まずは関係を温める。
そして相手の様子を見ながら、タイミングを見計らってもう一度誘う。「前は忙しそうだったけど、今度は時間ある?」って。この時、もし断られたら理由を聞いてみるのもあり。「何か気になることあった?」って。
私が知っているケースでは、女性が実は「初回のデートプランが苦手なタイプだった」というのがありました。映画デートに誘われて断ったけど、本当の理由は「映画館が苦手」だっただけ。男性が「じゃあ、ご飯だけでもどう?」と聞いたら、すんなりOKだったそうです。
一度の断りで全てを決めつけない。相手の本当の気持ちを理解しようとする。その姿勢が、関係を深めるカギになります。
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