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連れ子再婚で幸せになった家族が実践した意外な方法

連れ子同士の再婚について調べると、「子ども同士を事前に何度も会わせましょう」「最初から『パパ・ママ』と呼ばせましょう」「財産について婚前契約を結びましょう」「自分の子を優先しないと誓いましょう」といったアドバイスがたくさん出てきます。確かに、そうした準備をしっかり行って上手くいった家族もいるでしょう。

でも、私がこれまで取材してきた幸せなステップファミリーの中には、そうした「定番のルール」とは真逆のことをして、むしろ家族の絆を深めていった人たちがたくさんいるんです。今日は、あえて常識を覆す視点から、連れ子同士の再婚について考えてみたいと思います。

まず最初にお伝えしたいのは、「結婚前に子ども同士を何度も会わせる」の逆、「会わせすぎない方がいい」という考え方です。

よく言われるのは、結婚前に子ども同士を最低10回以上会わせて、相性を確認してから結婚を決めるべきだということ。でも、これには落とし穴があるんです。何度も会わせているうちに、子どもたちは「この人たちと家族になるかもしれない」というプレッシャーを感じ始めます。「仲良くしなきゃ」「いい子でいなきゃ」という緊張感の中で会い続けることで、かえって自然な関係が築きにくくなることがあるんです。

ある42歳の女性は、前回の再婚で「子ども同士を20回以上会わせてから結婚」という定番コースを踏みました。でも、結婚後に子どもたちの関係がギクシャクし始め、3年で離婚。今の夫との再婚では、あえて子ども同士を3回しか会わせずに結婚を決めました。

彼女はこう話してくれました。「前回は会わせすぎて、子どもたちが『演技』するようになってた。今回は『結婚してから本当の家族になっていこうね』って子どもたちに伝えて、気負わせないようにした。結婚後の方が、自然に仲良くなれた」

なぜこれが効果的だったのか。子どもたちは「事前審査」のようなプレッシャーから解放され、結婚後に時間をかけて関係を築けばいいんだと思えたからです。最初から完璧な関係を求めないことで、かえってリラックスした状態で家族になれたんですね。

実際、彼女の家族は今、結婚6年目。中学生になった子どもたちは、血のつながりなんて関係なく本当の兄弟のように育っています。「最初に構えすぎなかったのが良かった」と彼女は振り返っています。

次にお伝えしたいのは、「最初から『パパ・ママ』と呼ばせる」の逆、「呼び方は子どもに任せる」という方法です。

ステップファミリーのアドバイスでよく見かけるのは、早い段階で「パパ」「ママ」と呼ばせるルールを決めておくべきだということ。呼び方を統一することで、家族としての一体感が生まれるという考え方です。

でも、これを強制することで、子どもの心に無理が生じることがあります。特に、実の親を亡くしていたり、離婚後も実の親との関係が続いている場合、新しい人を「パパ」「ママ」と呼ぶことに罪悪感を覚える子どもは少なくありません。

ある38歳の男性は、連れ子の女の子から8年間「おじさん」と呼ばれ続けました。世間のアドバイス通りなら、これは「失敗」に分類されるかもしれません。でも、彼はあえてそれを受け入れ続けました。「俺のことを何て呼ぶかは、君が決めていいよ」と伝え、一切強制しなかったんです。

結果どうなったか。娘が高校2年生になったある日、突然「お父さん」と呼んでくれたそうです。彼は「その瞬間、8年間待った甲斐があったと思った。強制されて呼ぶ『パパ』より、自分で選んで呼んでくれた『お父さん』の方が、何百倍も重みがあった」と涙ながらに話してくれました。

呼び方を強制しないことがなぜ効果的なのか。それは、子どもの気持ちを尊重しているというメッセージになるからです。「あなたのペースでいいよ」「無理しなくていいよ」という姿勢が、長い目で見ると信頼関係の土台になるんですね。

三つ目は、「財産・相続について婚前契約を結ぶ」の逆、「あえて契約を結ばない」という選択です。

連れ子同士の再婚では、相続や学費の問題でトラブルになることが多いため、婚前契約書を作ることが推奨されています。確かに、法的なトラブルを避けるという意味では有効かもしれません。でも、結婚前から「もし別れたら」「もし死んだら」という話をすることで、どこか「信頼しきれていない」という空気が生まれることもあるんです。

ある45歳の女性は、最初の再婚では弁護士を入れて詳細な婚前契約を結びました。でも、その結婚は5年で破綻。「契約があることで、どこか『ビジネスパートナー』みたいな関係になってしまった。何かあるたびに『契約ではこうなってるから』という話になって、愛情より権利の話ばかりになった」と振り返っています。

今の夫との再婚では、あえて婚前契約を結びませんでした。代わりに、「何かあったら、その時に二人で話し合って決めよう」と約束しただけ。彼女は「契約がないことで、お互いを信頼するしかない状況になった。それが逆に、本当の意味での家族になれた理由だと思う」と話しています。

もちろん、法的なリスクはあります。でも、「契約で縛る関係」ではなく「信頼で結ばれる関係」を選んだことで、何かあった時に話し合いで解決しようという姿勢が自然と身についたそうです。結婚10年目の今、財産の問題が起きた時も、契約書ではなく家族会議で円満に解決できているとのこと。

四つ目は、「自分の子を優先しないと誓い合う」の逆、「優先してしまう瞬間があることを認める」というアプローチです。

ステップファミリーでよく言われるのは、「自分の子を優先しない」と夫婦で誓い合い、徹底的に平等に接するべきだということ。でも、正直に言って、これを100%実行できる人はほとんどいません。血のつながりというのは、理性でコントロールできるものではないからです。

「絶対に平等」という理想を掲げることで、かえって自分を追い詰めてしまう親御さんを私はたくさん見てきました。ふとした瞬間に自分の子を優先してしまった時、「自分は最低だ」と自己嫌悪に陥り、そのストレスが家族全体に悪影響を与えてしまうんです。

ある40歳の男性は、再婚当初「絶対に平等」を誓っていました。でも、連れ子に対して愛情の差を感じてしまう瞬間があり、罪悪感で押しつぶされそうになったそうです。ある時、思い切って妻に「正直、自分の子の方が可愛いと思ってしまう瞬間がある」と打ち明けました。

すると妻は「私もそうだよ」と言ったそうです。そして二人で「完璧な親になれなくても、努力し続ける親でいよう」と話し合いました。「平等でなければならない」というプレッシャーから解放されたことで、彼は逆に連れ子に対して自然に接することができるようになったんだとか。

認めることがなぜ効果的なのか。完璧を目指すと、失敗した時のダメージが大きくなります。でも、「差があるのは仕方ない、でもそれでも愛そうとしている」という姿勢でいることで、長く続けられる愛情表現ができるんです。子どもたちも、無理をしている親より、正直に向き合っている親の方が信頼できるものです。

五つ目は、「毎月家族会議を開く」の逆、「会議なんて開かない」という考え方です。

ステップファミリーでは、定期的に家族会議を開いて問題を共有することが推奨されています。でも、「会議」という形式が、かえって家族の中に緊張感を生むことがあるんです。「何か言わなきゃ」「問題を見つけなきゃ」というプレッシャーが、本来なら自然に解決できたはずの小さな問題を大きくしてしまうことも。

ある36歳の女性は、最初の再婚で毎月家族会議を開いていました。でも、会議のたびに子どもたちが緊張し、「何か悪いことしたかな」という顔をするようになったそうです。今の家族では、あえて「会議」という形を取らず、日常の中で自然に話す機会を増やすことにしました。

夕食の時間を長めに取る、週末に全員で料理を作る、月に一度みんなで外食に行く。そうした「普通の時間」の中で、自然と会話が生まれ、問題も自然と共有されるようになったそうです。「会議だと身構えちゃうけど、ご飯食べながらだと本音が出やすいみたい」と彼女は話しています。

形式にこだわらないことがなぜ効果的なのか。子どもたちにとって、「会議」という言葉は学校や仕事を連想させ、どこか堅苦しいものです。でも、日常の中での会話なら、リラックスして本音を話すことができます。問題解決のための特別な時間を設けるより、問題を話し合える日常を作る方が、長い目で見ると効果的なんですね。

ここまで読んでくださった方の中には、「じゃあ準備は何もしなくていいの?」と思った方もいるかもしれません。そうではないんです。大切なのは、「ルールや形式」に縛られすぎないこと。

マニュアル通りにやっても、うまくいかない家族はたくさんあります。逆に、マニュアルを無視しても、幸せになった家族もたくさんいます。その違いは何かというと、「目の前の家族と向き合っているかどうか」なんです。

連れ子同士の再婚は、確かに普通の結婚より難しい面があります。でも、それは「特別なルール」が必要だということではなく、「より丁寧に向き合う必要がある」ということではないでしょうか。

ルールを守ることより、家族を見ること。形式を整えることより、気持ちを伝えること。完璧を目指すことより、今日より明日、少しだけ良い家族になること。

取材した中で、一番印象に残っている言葉があります。結婚12年目のステップファミリーのお父さんが言っていました。「マニュアルに書いてあることは全部無視した。でも、『この家族を幸せにする』ということだけは、一度も忘れなかった。それだけで十分だった」

連れ子同士の再婚に正解はありません。あなたの家族に合ったやり方が、あなたの家族の正解です。世間のアドバイスに振り回されず、目の前の家族と向き合って、あなただけの幸せな家族を作っていってください。

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