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おまじないをやめたら恋愛がうまくいった理由

恋愛の悩みを抱えると、多くの人が「おまじない」や「願掛け」に頼ろうとします。赤い糸を巻いたり、満月に願い事をしたり、特定の儀式を繰り返したり。インターネットで検索すれば、数え切れないほどの縁結びおまじないが見つかります。

でも、本当にそれが恋愛成就への近道なのでしょうか。

私はこれまで多くの恋愛相談を受けてきましたが、実は「おまじないをやめた途端に恋がうまくいった」という人たちを数多く見てきました。今日は、一般的な恋愛アドバイスとは真逆の視点から、おまじないに頼らない恋愛の形についてお話しします。

おまじないが生み出す「待ちの姿勢」

おまじないの最大の問題点は、それが「待つ」ことを正当化してしまう点にあります。

赤い糸を巻いて、鏡の前で呪文を唱えて、五円玉を財布に入れて。そうした儀式を行うことで、私たちは「何かをした」という満足感を得ます。でも、実際には何も変わっていません。相手との距離は縮まっていないし、あなたの気持ちも相手には伝わっていません。

おまじないは、行動しない理由を与えてしまうのです。「おまじないをしたから、あとは運命に任せよう」と。そして、結果が出なければ「おまじないの仕方が悪かった」「もっと強力なおまじないを探そう」となります。

27歳の女性の話を聞いてください。彼女は職場の同僚に片思いをしており、インターネットで見つけた様々なおまじないを試していました。影を踏む、絆創膏におまじないを書く、プリンのカラメルを回す。毎日何かしらの儀式を行い、「これで彼が振り向いてくれる」と信じていました。

でも、半年経っても何も変わりませんでした。彼は彼女の存在に気づいてさえいなかったのです。

ある日、親友から厳しい言葉をかけられました。「あなた、おまじないばっかりやってるけど、彼と直接話したことあるの?」

彼女はハッとしました。確かに、おまじないには毎日時間を使っているのに、肝心の彼とはほとんど会話をしていなかったのです。挨拶程度の言葉を交わすだけで、まともなコミュニケーションを取ったことがありませんでした。

その日から、彼女はおまじないをやめました。代わりに、毎朝彼に笑顔で挨拶をすることから始めました。仕事で困っている時には助けを求め、彼が忙しそうな時には手伝いを申し出ました。

最初は緊張しました。おまじないをしている方がずっと楽だったからです。でも、少しずつ彼との会話が増えていきました。共通の話題を見つけ、仕事帰りにお茶をする関係になり、3ヶ月後には彼の方から食事に誘われました。

彼女は後に振り返って言いました。「おまじないをしている間は、何もしていないのと同じだった。本当に必要だったのは、勇気を出して一歩踏み出すことだったんです」

おまじないが奪う「自己効力感」

おまじないのもう一つの問題は、それが「自分の力で何かを成し遂げる」という感覚を奪ってしまうことです。

心理学では、これを「自己効力感」と呼びます。自分の行動が結果を生み出すという信念のことです。この感覚が強い人は、困難に直面しても諦めずに努力を続けることができます。

でも、おまじないに頼ると、この自己効力感が育ちません。なぜなら、結果を「運命」や「見えない力」に委ねてしまうからです。うまくいったら「おまじないのおかげ」、うまくいかなかったら「おまじないが足りなかった」となり、自分の行動と結果の因果関係が見えなくなってしまいます。

32歳の男性の例を紹介しましょう。彼はマッチングアプリで知り合った女性に惹かれていましたが、なかなか関係が進展しませんでした。そこで、インターネットで見つけた「五円玉を赤いリボンで結んで財布に入れる」というおまじないを試しました。

毎日、その五円玉に触れながら「彼女と結ばれますように」と願いました。でも、実際のやり取りでは、彼は積極的にデートに誘うこともなく、メッセージも当たり障りのない内容ばかりでした。

1ヶ月後、彼女から「他に良い人ができた」と連絡が来ました。彼はショックを受け、「おまじないが効かなかった」と落ち込みました。そして、さらに強力なおまじないを探し始めました。

でも、ある時、友人から言われた一言で目が覚めました。「おまじないのせいにしてるけど、お前、ちゃんとアプローチしてたか?」

彼は気づきました。おまじないに頼ることで、自分の行動不足から目を背けていたことに。

それからは、おまじないを完全にやめました。次に気になる人ができた時、彼は五円玉ではなく、具体的な行動計画を立てました。週に一度は必ずデートに誘う、相手の話をよく聞いて共通の趣味を見つける、自分の気持ちを素直に伝える。

最初は失敗もしました。でも、失敗するたびに「次はこうしよう」と学ぶことができました。おまじないに頼っていた時とは違い、自分の行動が結果に繋がっていることを実感できたのです。

そして、半年後、彼は素敵なパートナーを見つけました。彼女との関係は、おまじないではなく、彼自身の努力と誠実なコミュニケーションで築かれたものでした。

「その時間があれば」という現実

おまじないに費やす時間とエネルギーを、もし他のことに使っていたらどうでしょうか。

影を踏むために相手を追いかける時間があれば、その時間で会話のきっかけを作れます。絆創膏におまじないを書いて3日間貼り続ける時間があれば、その期間に自分磨きができます。毎晩ハートを6個描く時間があれば、相手へのメッセージを考えたり、共通の趣味について調べたりできます。

25歳の女性の話です。彼女は大学時代の同級生に片思いをしており、様々なおまじないを試していました。特に熱心だったのが「毎晩寝る前に相手の名前を100回唱える」というものでした。彼女はノートに正の字を書きながら、毎晩30分ほどかけてこの儀式を行っていました。

ある日、姉から「その30分で何ができるか考えたことある?」と聞かれました。彼女は考えたこともありませんでした。

姉の提案で、彼女は1週間だけ実験をしてみることにしました。おまじないの時間を、彼との関係を深めるための準備時間に充てるのです。

彼がSNSで興味を示していた本を読む。彼の好きな映画を観る。彼が関わっているボランティア活動について調べる。30分あれば、これらのことが十分にできました。

そして、次に彼と会った時、彼女は自然な形で共通の話題を振ることができました。「この前、あなたがおすすめしてた本読んだんだけど」と。

彼の反応は驚くほど良いものでした。自分の興味に関心を持ってくれたことが嬉しかったようで、そこから会話が弾みました。その後も、彼女は毎晩30分を「彼を知る時間」に充て、少しずつ距離を縮めていきました。

2ヶ月後、二人は付き合い始めました。彼女は振り返って言いました。「おまじないをしていた時は、願っているだけで何も行動していなかった。でも、その時間を相手を理解することに使ったら、自然と繋がれたんです」

現実的なアプローチが生む「本物の自信」

おまじないに頼ると、一時的な安心感は得られても、本当の自信は育ちません。なぜなら、その安心感は「何かをしてもらう」ことに基づいているからです。

一方、現実的な行動を取ると、たとえ小さな一歩でも「自分でやった」という実感が得られます。そして、その積み重ねが本物の自信になります。

29歳の男性の話を紹介します。彼は容姿にコンプレックスがあり、恋愛に消極的でした。ある時、職場に気になる女性が入ってきましたが、「自分なんかが相手にされるわけがない」と諦めていました。

そんな時、インターネットで「毎晩鏡に向かって『愛される自分』を唱えると恋愛運が上がる」というおまじないを見つけました。藁にもすがる思いで、彼は毎晩この儀式を行いました。

でも、1ヶ月経っても何も変わりませんでした。彼女は相変わらず遠い存在で、彼は相変わらず自信がありませんでした。

転機は、ジムに通い始めたことでした。実は、おまじないを始めた頃に「体を鍛えようかな」とも思っていたのですが、「とりあえずおまじないを試してみよう」と後回しにしていたのです。

でも、おまじないに効果がないことを認めた時、彼は決意しました。「もう見えない力に頼るのはやめよう。自分でできることをやろう」と。

最初は週2回、仕事帰りにジムに通い始めました。筋トレとランニング。最初は苦しかったですが、少しずつ体が変わっていくのが実感できました。そして、体の変化と共に、心も変わっていきました。

3ヶ月後、彼は明らかに自信を持ち始めていました。それは、おまじないで得られる一時的な気休めではなく、自分の努力で何かを成し遂げたという実感に基づく自信でした。

その自信は、彼の態度にも表れました。背筋が伸び、声のトーンが明るくなり、人との会話も積極的になりました。すると、気になっていた女性の方から「最近雰囲気変わりましたね」と声をかけてきたのです。

そこから自然と会話が増え、共通の趣味を見つけ、半年後には交際に発展しました。彼は言いました。「おまじないをしていた時は、何も変わらなかった。でも、自分で行動を起こしたら、全てが変わった。この自信は、誰かに与えてもらったものじゃなく、自分で作り出したものなんです」

おまじないが見落とす「相手の存在」

おまじないのもう一つの大きな問題は、それが相手を「攻略すべき対象」として扱ってしまう点です。

影を踏む、名前を唱える、絆創膏におまじないを書く。これらの行為は全て、「相手を操る」「相手を引き寄せる」という発想に基づいています。でも、恋愛は一方的に相手を変えるものではありません。二人の人間が、お互いを理解し、尊重し合う中で育まれるものです。

おまじないに頼っている間、私たちは相手のことを本当に見ているでしょうか。相手が何を考え、何を大切にし、どんな人生を送りているのか。それを理解しようとしているでしょうか。

34歳の女性の例を紹介します。彼女は長年夫婦関係がうまくいっておらず、ネットで見つけた「毎晩ハートを描いて愛される自分を祈る」というおまじないを試していました。

毎晩、机にハートを6個描き、「夫に愛される私」と唱えました。でも、夫婦関係は改善しませんでした。むしろ、夫との会話はさらに減っていきました。

ある日、カウンセラーに相談した時、こう言われました。「おまじないをする時間があるなら、ご主人と話す時間を作ってみたらどうですか」

彼女は驚きました。確かに、おまじないには毎晩時間を使っているのに、夫とまともな会話をしたのはいつだったか思い出せませんでした。

その日から、彼女はおまじないをやめました。代わりに、夫が帰宅したら「今日はどうだった?」と聞くようにしました。最初は夫も戸惑っていましたが、少しずつ心を開いてくれるようになりました。

話を聞いていく中で、彼女は知らなかったことがたくさんあることに気づきました。夫が仕事でストレスを抱えていること、趣味の時間が欲しいと思っていること、でも家族との時間も大切にしたいと思っていること。

彼女は、おまじないをしている間、夫のことを全く理解していなかったことに愕然としました。ただ「愛されたい」と願っていただけで、夫の気持ちを知ろうともしていなかったのです。

それから、彼女は夫の話に耳を傾け、夫の趣味を尊重し、二人で過ごす時間の質を高めることに集中しました。すると、夫婦関係は目に見えて改善していきました。

半年後、夫から「最近、君と話すのが楽しい」と言われました。その言葉は、どんなおまじないよりも彼女を幸せにしました。なぜなら、それは見えない力によってもたらされたものではなく、二人の努力で築いた関係から生まれた言葉だったからです。

失敗から学ぶ力を育てる

おまじないに頼ると、失敗から学ぶ機会を失います。うまくいかなかった時、「おまじないが悪かった」となり、自分の行動を振り返ることができないからです。

でも、現実的なアプローチを取ると、失敗は貴重な学びになります。「この誘い方はうまくいかなかったな」「この話題は盛り上がらなかったな」そうした失敗を通じて、私たちは成長していきます。

26歳の男性の話です。彼はマッチングアプリで何人もの女性とマッチしましたが、なかなかデートに繋がりませんでした。焦った彼は、「プリンのカラメルを時計回りに回すとデートが実現する」というおまじないを試しました。

でも、効果はありませんでした。彼は「おまじないの回数が足りなかったのかな」と考え、回数を増やしましたが、やはり変わりませんでした。

ある日、友人に相談したところ、「おまじないの話はいいから、実際にどんなメッセージ送ってるのか見せてよ」と言われました。

彼は恥ずかしながらメッセージ履歴を見せました。すると、友人から厳しい指摘が次々と飛んできました。「質問ばかりで尋問みたい」「返信が遅すぎる」「デートの誘い方が曖昧すぎる」

彼は初めて、自分のコミュニケーションの問題点に気づきました。おまじないに頼っている間は、そうした振り返りをする機会がなかったのです。

それからは、おまじないをやめて、コミュニケーションの改善に集中しました。メッセージの送り方を工夫し、相手の反応を見ながら調整し、デートの誘い方も具体的にしました。

最初は失敗もたくさんしました。でも、その失敗一つ一つから学ぶことができました。「この話題は良かった」「この時間帯の返信が効果的だった」「このタイミングで誘うとOKしてもらいやすい」

そうした試行錯誤を重ねるうちに、彼のコミュニケーション能力は確実に向上していきました。そして、3ヶ月後、素敵な女性とのデートが実現し、そのまま交際に発展しました。

彼は振り返って言いました。「おまじないに頼っていた時は、何も学べなかった。でも、自分で試行錯誤するようになってから、失敗が成長の糧になった。今の彼女と出会えたのは、プリンのおかげじゃなく、自分の努力のおかげなんです」

本当に必要なのは「信じる力」ではなく「行動する力」

おまじないを推奨する人は、よく「信じる力が大切」と言います。確かに、ポジティブな思考は大切です。でも、それだけでは何も変わりません。

本当に必要なのは、「行動する力」です。勇気を出して話しかける力、相手を理解しようと努力する力、失敗しても諦めずに挑戦し続ける力。

30歳の女性の話を最後に紹介します。彼女は長年恋愛から遠ざかっており、「自分には魅力がない」と思い込んでいました。友人から「おまじないを試してみたら」と勧められ、様々な縁結びの儀式を試しました。

満月の夜に願い事をする、赤い糸を小指に巻く、鏡の前で呪文を唱える。半年間、彼女は熱心におまじないを続けました。でも、恋愛運は全く上がりませんでした。新しい出会いもなければ、気になる人も現れませんでした。

彼女は落ち込みました。「おまじないをしてもダメなんだ。やっぱり自分には魅力がないんだ」と。

でも、ある日、考え方を変えました。「おまじないに費やした時間とエネルギーを、もっと建設的なことに使えばよかったんじゃないか」と。

彼女は、おまじないを完全にやめました。そして、その時間を自分磨きに充てることにしました。料理教室に通い、ヨガを始め、読書会に参加しました。

最初は恋愛のためではなく、純粋に自分が楽しむためでした。でも、不思議なことに、そうした活動を通じて彼女は変わっていきました。新しいスキルが身につき、視野が広がり、様々な人との出会いがありました。

そして、料理教室で知り合った男性と意気投合し、自然な形で交際に発展しました。彼女は言いました。おまじないをしていた時は、ただ待っているだけだった。でも、自分から動き出したら、世界が変わった。今の彼と出会えたのは、赤い糸のおかげじゃなく、自分が一歩踏み出したからなんです。

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