「マンネリ化すると浮気する」「刺激がないと他の女性に目が向く」「自己肯定感が低いと浮気に走る」――男性の浮気について、こんな説明を何度も耳にしたことがあるでしょう。そして、それを防ぐために「常に新しいことに挑戦しよう」「刺激的なデートをしよう」「パートナーを褒めて自己肯定感を高めよう」というアドバイスが溢れています。
でも、本当にそうでしょうか。
私が10年以上、多くのカップルを取材してきた中で気づいたのは、実はまったく逆の事実でした。刺激を追い求めず、マンネリを恐れず、自己肯定感を他者に依存しない男性の方が、圧倒的に浮気をしないのです。
今日は、世間の常識とは違う、でも実際に多くの男性が実践している「浮気をしない生き方」についてお話しします。
マンネリこそが浮気を防ぐ最強の盾
「関係がマンネリ化すると、男性は刺激を求めて浮気する」とよく言われます。だから、常に新しいデートスポットを開拓したり、サプライズを用意したり、変化をつけ続けなければならないと。
でも、実際には逆なのです。マンネリを受け入れ、日常の安定を心から大切にしている男性ほど、浮気とは無縁の生活を送っています。
なぜでしょうか。それは、マンネリとは実は「信頼の証」だからです。
毎朝同じように起きて、同じように「いってきます」と言い、帰宅すれば「ただいま」と迎えられる。週末は決まったスーパーで買い物をして、いつものソファで一緒にテレビを見る。そんな何気ない日常こそが、二人の間に築かれた深い絆の証なのです。
刺激を求める人は、常に「次は何か」「もっと面白いことは」と外に目を向けます。でも、日常の安定に幸せを見出せる人は、目の前にいるパートナーとの時間に満足しているのです。外に刺激を求める必要がありません。
41歳の男性の話があります。彼は結婚して15年、妻との関係は傍から見れば完全にマンネリでした。毎週金曜日は同じ居酒屋、日曜日は一緒に掃除、会話も日常的な内容ばかり。職場の同僚からは「刺激がなくて飽きないの」とよく聞かれたそうです。
でも彼は言います。「この安定が何よりも心地いい。妻との時間は予測可能で、安心できる。仕事でどんなに大変なことがあっても、家に帰れば変わらない日常がある。それが僕の支えなんだ」
ある時、職場の飲み会で若い女性から誘われる機会がありました。でも彼は迷うことなく断りました。「家で妻が待っているから」と。刺激的な体験よりも、家で待つ日常の方が、彼にとっては価値があったのです。
マンネリを否定せず、むしろそこに安らぎを見出す。この考え方が、浮気という選択肢を最初から排除してくれるのです。
自己肯定感は自分で育てるもの
「パートナーから認められないと自己肯定感が下がり、他の女性からの称賛を求めて浮気する」という話もよく聞きます。だから「パートナーをたくさん褒めましょう」「相手を立てましょう」というアドバイスが定番です。
でも、実は逆なのです。自己肯定感を他者からの評価に依存していない男性ほど、浮気をしません。
自己肯定感を他人に求める人は、常に誰かからの承認が必要です。パートナーが褒めてくれなければ他の人から、その人がダメなら別の人から、と終わりがありません。これでは、どんなにパートナーが努力しても、満たされることはないでしょう。
一方、自分の価値を自分で認められる男性は、他者からの評価に一喜一憂しません。パートナーとの関係も、承認を求めるためではなく、共に人生を歩むパートナーシップとして捉えています。
33歳の男性のケースがあります。彼は以前、恋人からの「すごいね」「かっこいい」という言葉がないと不安になるタイプでした。そのため、いつも恋人の機嫌を伺い、認めてもらおうと必死でした。でも、満たされることはありませんでした。
ある時、彼は自分の問題に気づきました。他人の評価ではなく、自分が自分をどう思うかが大切だと。それからは、自分の成長や努力を自分で評価するようにしました。仕事で成果を出したとき、趣味で上達したとき、人に親切にできたとき、それを自分で認めるようになったのです。
すると、不思議なことが起きました。恋人からの承認を求めなくなったのです。恋人との関係も、「認めてもらうため」ではなく「一緒にいたいから」という純粋な理由になりました。
そんな彼に、ある女性が接近してきたことがありました。「あなたはすごい人ね」「もっと評価されるべき」と褒め言葉を並べてきました。でも彼は全く心が動きませんでした。「自分のことは自分が一番よく分かっている。他人の評価で自分の価値は変わらない」と考えていたからです。
自己肯定感を自分の中で確立すること。これが、外部からの誘惑に流されない強さを生み出すのです。
刺激ではなく、深い理解を求める
「付き合い始めの頃のような刺激がほしくて浮気する」という説明もよく聞きます。だから「デートに変化をつけよう」「サプライズをしよう」というアドバイスが溢れています。
でも実際には、刺激を求めない関係の方が、長続きし、浮気も起きにくいのです。
刺激は一時的なものです。どんなに素晴らしいサプライズも、その瞬間が過ぎれば日常に戻ります。そして、また次の刺激を求めるようになります。これは麻薬のようなもので、どんどんエスカレートしていきます。
一方、深い理解に基づいた関係は、時間とともに深まっていきます。相手の考え方、価値観、癖、好み、それらを理解し合うことで、言葉にしなくても分かり合える関係になっていきます。
38歳の男性は、こう語ります。「妻とは15年一緒にいるけど、今が一番いい。最初の頃のようなドキドキはないかもしれない。でも、妻が何を考えているか、何をしてほしいか、何に困っているか、見ればだいたい分かる。そして、妻も僕のことを同じように理解してくれている。この安心感は、どんな刺激的な関係でも得られないものだ」
ある時、彼の職場に魅力的な女性が転職してきました。彼女は活発で、いつも新しいことに挑戦していて、一緒にいると刺激的でした。職場の他の男性たちは皆、彼女に夢中になっていました。
でも彼は違いました。「確かに刺激的で面白い人だと思う。でも、僕が求めているのは刺激じゃない。理解し合える関係なんだ。妻とは、言葉にしなくても通じ合える。それが何より大切」
刺激を追い求めると、常に外に目が向きます。でも、深い理解を大切にする人は、目の前にいるパートナーとの関係をより深めることに意識が向くのです。
ストレスの逃避先を間違えない知恵
「仕事のストレスから逃避するために浮気する」という話もあります。だから「パートナーが癒やしてあげなければ」と言われます。
でも、これも逆なのです。ストレスの対処を他人に依存しない男性ほど、健全な関係を築き、浮気とは無縁です。
ストレスを他者で解消しようとする人は、パートナーがうまく癒やしてくれないと「この人は自分を理解してくれない」と不満を持ちます。そして、もっと理解してくれる人を外に求めてしまうのです。
一方、自分でストレスに対処できる人は、パートナーに過度な期待をしません。運動、趣味、友人との時間、一人の時間など、自分なりのストレス解消法を持っています。パートナーは癒やしを与えてくれる存在というより、人生を共に歩む仲間なのです。
45歳の男性の話です。彼は責任の重い仕事をしていて、毎日がストレスの連続でした。以前は、そのストレスを妻に聞いてもらい、慰めてもらうことで解消しようとしていました。
でも、妻も仕事があり、家事があり、いつも彼のストレスを受け止められるわけではありません。そんな時、彼は妻に不満を感じていました。「もっと理解してくれてもいいのに」と。
ある日、妻から言われました。「私はあなたのカウンセラーじゃない。一緒に人生を歩くパートナーよ」と。
その言葉で彼は気づきました。ストレスを妻に依存していたことに。それからは、ランニングを始め、同僚と飲みに行き、時には一人で映画を見に行くなど、自分でストレスを処理するようになりました。
すると、妻との関係が劇的に改善しました。ストレスを吐き出す場ではなく、楽しい時間を共有する場になったのです。そして、職場で女性から食事に誘われても、「いや、今日はランニングの日だから」と自然に断れるようになりました。
ストレスの対処を自分でできること。これが、外部に依存せず、浮気という選択肢を排除する力になるのです。
過去の恋愛を美化しない現実主義
「同窓会で昔の恋人と再会して浮気する」という話もよく聞きます。だから「同窓会には行かせない方がいい」というアドバイスさえあります。
でも、実際には、過去を美化せず現実を見る目を持っている男性は、昔の恋人と再会しても全く心が動きません。
人は記憶を美化する傾向があります。特に過去の恋愛は、嫌だったことは忘れ、良かったことだけを覚えているものです。「あの頃は楽しかった」「あの子は素敵だった」と。
でも、現実を見る目を持っている人は知っています。過去の恋愛がうまくいかなかったのには理由があること、今のパートナーとの関係の方がはるかに成熟していることを。
36歳の男性のケースです。彼は同窓会で10年ぶりに元カノと再会しました。彼女は相変わらず魅力的で、昔話に花が咲きました。「あの頃は楽しかったね」「またあんな時間が持てたらいいのに」と彼女は言いました。
でも彼は冷静でした。「確かに楽しかったけど、僕たちは相性が悪かったよね。価値観も違ったし、喧嘩も多かった。だから別れたんだ」と答えました。
彼女は少し驚いた顔をしました。多くの男性が、過去の恋愛を美化して「あの頃は良かった」と言うからです。でも彼は続けました。「今の妻とは、もっと深い関係を築けている。喧嘩もするけど、話し合って解決できる。価値観も近いから、一緒にいて楽なんだ」
過去を美化せず、現在の関係の価値を正しく評価すること。これが、一時的な感情に流されない理性を保つ力になるのです。
新しい出会いを恐れない自信
「魅力的な女性との新しい出会いが浮気のきっかけになる」とよく言われます。だから「飲み会を減らそう」「女性との接触を避けよう」というアドバイスがあります。
でも、実際には逆です。健全な人間関係を持ち、女性との交流を恐れない男性ほど、浮気をしないのです。
なぜなら、多くの女性と健全に接している人は、「女性」という存在を過度に特別視しないからです。職場の同僚、友人の妻、趣味の仲間、普通に会話し、笑い合い、協力し合う。その中で、女性も一人の人間として自然に接することができます。
一方、女性との接触を避けている人は、女性を「特別な存在」として過度に意識してしまいます。だから、ちょっとした優しさや笑顔に、必要以上の意味を感じてしまうのです。
42歳の男性の話です。彼には多くの女性の友人がいます。職場、趣味のサークル、地域のボランティア活動など、様々な場所で女性と交流しています。妻もそれを知っていて、時には一緒に食事に行くこともあります。
彼は言います。「女性を避けるのは不自然だし、失礼だと思う。性別に関係なく、人として接することが大切。そうすれば、女性との会話や笑顔が、特別な意味を持つことはない」
ある時、職場の女性から個人的な相談を受けました。彼女は彼のことを信頼していて、色々な話をしました。他の男性なら「これは脈ありかも」と勘違いするところです。
でも彼は違いました。「彼女は単に相談相手として僕を選んだだけ。それ以上でも以下でもない」と冷静に受け止めました。そして、妻にもその相談のことを普通に話しました。妻も「そう、良かったね。役に立てて」と普通に返しました。
女性との健全な交流を持つこと。それが、特定の女性に過度な意味を感じることを防ぐのです。
言葉より行動で示す誠実さ
「コミュニケーションが足りないと浮気する」とよく言われます。だから「もっと話し合おう」「気持ちを言葉で伝えよう」というアドバイスが定番です。
でも、実際には、過度なコミュニケーションより、日々の行動で誠実さを示している男性の方が、信頼される関係を築いています。
言葉は時に嘘をつけます。「愛してる」と言いながら浮気する人もいます。でも、行動は嘘をつけません。毎日の小さな行動の積み重ねが、本当の誠実さを表すのです。
39歳の男性は、あまり言葉で気持ちを表すタイプではありません。「愛してる」と言うことも滅多にありません。でも、毎朝妻のためにコーヒーを淹れ、ゴミ出しを欠かさず、妻が疲れている時は自分から家事をします。
妻は言います。「最初は言葉で言ってほしいと思っていた。でも、この人の行動を見ていたら、言葉なんて必要ないと気づいた。毎日の小さな優しさが、何よりも愛を感じさせてくれる」
彼には、職場で何度も女性からアプローチがありました。でも、彼は迷うことなく断り続けました。なぜなら、毎日妻にしている小さな行動一つ一つが、彼の中で妻への誓いだったからです。
「愛してる」と100回言うより、毎朝コーヒーを淹れ続ける方が、よほど強い絆を作るのです。
なぜこのアプローチが効果的なのか
ここまで、一般的なアドバイスとは逆のアプローチをお伝えしてきました。では、なぜこれらが効果的なのでしょうか。
第一に、内面の安定が外部の誘惑への耐性を生むからです。自己肯定感を自分で持ち、ストレスを自分で処理できる人は、外部に依存しません。だから、他の女性からの誘惑に心が動かないのです。
第二に、現在の関係の価値を正しく評価できるからです。マンネリを否定せず、刺激より深い理解を大切にする人は、今のパートナーとの関係がいかに貴重かを知っています。だから、一時的な刺激のために、それを手放そうとは思わないのです。
第三に、現実を見る目を持っているからです。過去を美化せず、女性を過度に特別視せず、言葉より行動を重視する。この現実主義が、感情的な判断ミスを防ぐのです。
もちろん、これらのアプローチがすべての人に当てはまるわけではありません。でも、少なくとも「刺激を与え続けなければ」「常に褒めなければ」と努力し続けるよりは、ずっと持続可能で健全な関係を築けるのではないでしょうか。
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