「彼女と二人でデートに行けた!これって脈ありだよね?」そう思ったことはありませんか。世の中には「女性が二人きりで会うのはOKしてくれるのは好意がある証拠」というアドバイスが溢れています。でも、実際はそんなに単純ではないんです。
私が多くのカップルの話を聞いてきて気づいたのは、むしろ「最初は完全に友達だった」というカップルの方が、長続きしているということでした。二人で出かけることを「脈ありサイン」と過剰に期待せず、自然体で関係を築いた人たちの方が、結果的に素敵な恋愛に発展しているんです。
今日は、そんな「焦らない恋愛」がもたらす意外な幸せについて、お話ししていきたいと思います。
二人で出かける=脈ありではない、という現実
まず知っておいてほしいのは、女性が男性と二人で出かけることに、多くの人が思っているほどの特別な意味はないということです。現代の女性にとって、異性の友達と二人で遊ぶことは、それほど珍しいことではありません。
二十七歳の女性の話が印象的でした。彼女は職場の後輩男性と、月に二、三回は二人でランチや飲みに行っていたそうです。共通の趣味があって話が合うから、ごく自然に二人で会っていました。でも、彼女にとってその男性は完全に「いい友達」で、恋愛対象として見たことは一度もなかったといいます。
ところがある日、その男性から告白されたそうです。彼女は驚きました。「え、私のこと好きだったの?全然気づかなかった」と。彼は「だって二人でよく会ってくれるし、楽しそうに話してくれるし、脈ありだと思ってた」と言ったそうです。
この男性は悪くありません。世の中の「脈ありサイン」情報を真に受けて、勘違いしてしまっただけです。でも、女性側は本当に何の気なしに、ただの友達として会っていたのです。
なぜこのアプローチが問題なのか。それは、「脈ありサイン探し」に夢中になると、相手の本当の気持ちが見えなくなってしまうからです。そして、勝手に期待して、勝手に失望するという不幸なループに陥りやすいのです。
友達関係を大切にすることで見えてくる本当の相性
実は、最初から「この人と付き合いたい」と意気込むより、まずは良い友達になることの方が、結果的に素敵な恋愛に繋がることが多いんです。友達として過ごす時間が、お互いの本当の姿を知る機会になるからです。
三十二歳の男性の体験談が参考になります。彼は二十八歳の時、趣味のサークルで知り合った女性と意気投投合して、よく二人で出かけるようになりました。彼は最初から彼女に好意を持っていましたが、「脈ありサイン」らしきものは全く感じられませんでした。
彼女は彼と話す時、他の男性メンバーと話す時と全く同じテンション。特別に笑顔が増えるわけでもなく、ボディタッチもなし。誘いには乗ってくれるけど、それは単に予定が空いているからで、次のデートを彼女から提案してくることもありませんでした。
世の中の恋愛アドバイスなら「脈なし確定、諦めろ」と言われるような状況です。でも彼は、告白を急がず、まずは良い友達でいることを選びました。彼女の好きな音楽を一緒に聴いたり、悩みを聞いたり。恋愛感情を押し付けず、ただ一人の人間として向き合い続けました。
そして一年半後、彼女の方から「実は最近、あなたのことが気になってきちゃって」と告白されたそうです。彼女は「最初は本当に友達だと思ってた。でも、こんなに長く一緒にいて楽しい人って他にいないなって気づいたの」と言ったといいます。
今では結婚して、子供もいます。彼は「あの時、脈なしだと諦めずに、でも押し付けずに友達でいたことが正解だった」と言います。焦らず関係を育てたからこそ、彼女の心が自然に動いたのです。
このケースが示すのは、「脈ありサイン」を探すより、目の前の相手と誠実に向き合うことの大切さです。そして、友達として深く知り合うプロセスこそが、実は強固な恋愛関係の土台になるということです。
過度な期待をしないことで得られる心の余裕
「二人で会えた=脈あり」と期待してしまうと、その後の一挙手一投足に一喜一憂することになります。LINEの返信が遅いと不安になり、次のデートに誘ってくれないと落ち込み、常に相手の気持ちを探ってしまう。これ、すごく疲れませんか?
二十四歳の男性の話です。彼は当時二十二歳で、大学の同級生の女性と二人で何度か遊んでいました。ネット情報を読み漁って、「彼女の笑顔は脈あり」「返信が早いのは好意の証」と勝手に確信していたそうです。
そして三回目のデートの後、思い切って告白したら、「え、友達だと思ってた」と驚かれて振られました。彼は大きなショックを受けて、しばらく立ち直れなかったといいます。「脈ありサインが出てたのに、なんで?」と混乱したそうです。
でも後から冷静に考えると、彼女は確かに楽しそうにしていたけれど、それは「友達として」楽しかっただけ。彼が勝手に期待して、勝手に「脈あり」と判断していたのです。
それから彼は、女性と会う時に過度な期待をしないように心がけました。「脈ありかどうか」ではなく、「今、この時間を楽しめているか」に集中するようにしたのです。
すると不思議なことに、気持ちが楽になりました。変な緊張がなくなって、自然体で女性と接せられるようになった。そして二十六歳の時、友達として一年ほど付き合っていた女性と、自然な流れで恋愛関係に発展したそうです。
彼女は「あなたといると、変に気を遣わなくていいから楽なの。他の男性は、なんか下心みたいなのが見えて疲れちゃうんだよね」と言ったそうです。過度な期待をしなかったことが、逆に彼の魅力になったのです。
このように、「脈ありサイン探し」から解放されると、本当の意味でリラックスして相手と向き合えるようになります。そして、その自然体の姿が、相手にとって魅力的に映ることが多いのです。
友達から始まる恋愛の方が長続きする理由
実は、最初から「デート」として意識しすぎるより、友達として知り合ってから恋愛に発展した方が、カップルとしての満足度が高いという研究もあります。なぜでしょうか。
三十歳の女性の体験が興味深いものでした。彼女は二十五歳の時、マッチングアプリで知り合った男性と三ヶ月付き合いましたが、うまくいかずに別れました。お互い最初から「恋愛対象」として意識しすぎて、素の自分を出せなかったそうです。
その後、職場で知り合った男性と、最初は完全に仕事仲間として付き合っていました。二人でランチに行ったり、仕事帰りに飲みに行ったり。でも彼女は「これは友達として」と思っていて、恋愛感情は全くありませんでした。
ところが半年ほど経った頃、ふとした瞬間に彼の優しさに心が動いたそうです。自分が仕事で失敗して落ち込んでいる時、彼は何も言わずに隣にいてくれた。その時「この人、本当にいい人だな」と思ったといいます。
それから徐々に恋愛感情が芽生え、一年後に付き合い始めました。今では結婚四年目で、「夫は親友でもあり恋人でもある」と幸せそうに話します。
彼女は言います。「最初から恋愛として意識してた人とは、どこか無理してた。でも今の夫とは、友達の時から素の自分でいられた。だから付き合ってからも、変に気を遣わなくていい。これが長続きの秘訣だと思う」
友達から始まる恋愛の強みは、お互いの素の姿を知った上で好きになれるということです。「デート」として構えすぎず、自然体で過ごせる関係こそが、実は理想的なパートナーシップの土台になるのです。
焦らないことで見えてくる本当の気持ち
「二人で会えた」からといって、すぐに告白する必要はありません。むしろ、焦らずに時間をかけることで、自分の気持ちも相手の気持ちも、より明確に見えてきます。
二十九歳の男性の話です。彼は二十六歳の時、友人の紹介で知り合った女性と意気投合して、月に一度くらいのペースで二人で会うようになりました。彼は彼女に好意を持っていましたが、「脈ありサイン」は特に感じられませんでした。
ネットで調べると「早く告白しないと友達ゾーンに入って抜け出せなくなる」と書いてあって、焦りました。でも、何か違和感があったそうです。「まだ彼女のことをよく知らないし、彼女も僕のことをよく知らない。この状態で告白して、うまくいくんだろうか」と。
だから彼は、告白を急がないことにしました。まずは友達として、お互いをもっと知ろうと。デートの回数を重ねるうちに、彼女の価値観、好きなこと、嫌いなこと、将来の夢、家族のこと。たくさんのことがわかってきました。
そして一年後、彼は確信しました。「この人と一緒にいたい。この気持ちは本物だ」と。そのタイミングで告白したら、彼女も「実は私も最近、あなたのことが気になってた」と答えてくれたそうです。
彼女は言いました。「最初は友達だと思ってた。でも、こんなに時間をかけて私のことを知ろうとしてくれる人って、今までいなかった。それが嬉しくて、気づいたら好きになってた」
今では同棲して、来年結婚予定だそうです。彼は「焦って告白してたら、きっと振られてた。時間をかけたからこそ、お互い本当の気持ちがわかったんだと思う」と言います。
焦らないことの利点は、自分の気持ちが本物かどうかを見極められることです。そして、相手にも自然に気持ちが育つ時間を与えられることです。
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