「キープの女」という言葉は、今や恋愛の中で非常によく使われるようになっています。毎日連絡がある関係で「つながっている感覚」を得ている女性は、現代では珍しくありません。「便利な関係」「現代的な恋愛の一つの形」と言われることもある。
しかし、私はこれまで多くの女性の恋愛相談に向き合ってきた中で、少し異なる事実に気づいていきました。「キープの女」という関係に長年苦しんでいた女性が「よくある言葉の逆のことをやった」途途で人生が劇的に変わった、というケースが続々と見えてきたんです。
「毎日連絡をやめる」「キープ関係を完全に断ち切る」「SNSを見る行動をやめる」——これらは「よくある常識」の逆のことです。でも私が見てきた事実では、この「逆のこと」をやった女性の方が、はるかに多くの時間を「本当の幸せ」に使えていたのです。
今日はその「逆のこと」をやった女性たちの話を、じっくりと語っていきたいと思います。「毎日連絡をやめる」こと——それが、本当の幸せの入口になった話を。
逆のこと1:「毎日連絡をやめる」と成功した
よくある考え方として「毎日メッセージを交換しているのは、つながっている証拠だ」というものがあります。特に「おはよう」や「おやすみ」のような小さなメッセージの交換が続く関係では、「何かがある」という安心感が生まれるのです。
でも少し立ち止まって考えてみてください。「つながっている感覚」と「本当に愛されている」は、同じことでしょうか。
私が初めて「毎日連絡をやめた事で成功した」女性に会ったのは、恋愛カウンセラーとして活動を始めてから3年目のことでした。
彼女は当時34歳で、男性と約1年半、毎日の連絡を続けていました。「今日もおやすみを言えた」という小さな達成感を毎夜積み重ねていたそうです。でも「関係がどこにも進んでいない」と感じていて、私に相談してきたんです。
私はそのときに「今日から毎日の連絡をやめてください」とお伝えしました。
彼女は少し驚いた様子で「それをやったら、消えてしまうじゃないですか」と言っていました。
私が伝えたのは「あなたが今やっているのは、実は本当のつながりではないかもしれません」ということでした。「毎日の連絡がある分だけ、関係の本質にきっちりと向き合う機会が減っている。やめることで、はじめてその本質が見えるかもしれません」と。
彼女はある日から「おやすみ」を送るのをやめた。最初の2日間は不安で仕方がなかった。でも3日目にもう少し冷静になれて「今まで自分はこのメッセージに何をもらっていたのか」と初めて真剣に考えられるようになった。
結果として「やっぱり気になっていたのは『つながっている感覚』だけで、本当の好意がどこにもなかった」と気づいた。その気づきが、彼女にとっての「本当の転換点」になりました。
その後、約3ヶ月で別の男性と出会い、今は幸せに付き合っています。
なぜこれが効果的だったのかと考えると、「毎日連絡」という行動には「現実をちゃんと見る」のを妨げる力があると思うからです。毎日のメッセージは「何かがある」という幻想を維持してしまう。その幻想を手放してはじめて「本当はどうしたい」という問いに向き合えるようになるのです。
逆のこと2:「キープ関係の『便利さ』を否定した」と成功した
「男側には責任がない。女側には圧力がない。だからお互いにとって便利」という考え方があります。「深い傷つき合いを恐れて、浅く広い関係を選んでいる」という自己分析も、多くの女性の中にあります。
でも「便利」を理由に関係を続ける女性の多くは、実は本当に欲しいものから目を背けているのではないかと、私は考えています。「便利」という言葉の裏には「正直になるのが怖い」という気持ちが隠れていることが多い。
私が相談に乗った女性の中に「不便さを選んで成功した」女性がいました。
彼女は当時29歳で、男性と交際の定義がないまま半年以上の関係を続けていたのです。「今がいい。何も変えなくていい」と自分に言い聞かせていたが、ある日「私はこの関係をどうしたいか」という質問を自分に正直に向き合った。
「付き合いたい」という気持ちに正直になり「付き合っていないのに続けるのは無理だ」と伝えた。
彼はその日に「付き合うのは無理だ」と言った。彼女はそれを受け入れ、関係を完全に終わらせた。
「つらかった」と彼女は後に語っていました。「でも、その痛みが初めて『本当の自分の気持ち』を教えてくれた」とも言っていたんです。
この経験を通じて彼女は「自分が本当に欲しい関係の形」が見えるようになりました。今では別の男性と、きちんとした交際を続けています。
なぜこれが効果的だったのかというと「不便さを選ぶ」という行動には「自分の感情を正直に見る」という力があるからです。「便利」の中で生活していると「本当はどうしたい」という問いに向き合う理由がなくなってしまう。不便さの中にこそ「自分の本当の答え」が隠れているのです。
逆のこと3:「SNSを見る行動をやめた」と成功した
「彼のSNSに自分のコメントが見える」「既読がついている」という事実が「つながっている証拠」になっていると感じている女性は多いです。
でも実際に「既読がついている=自分のことを考えているのか」と問い直したら、多くの場合そうではないことに気づく。「存在を確認できる」という感覚と「気にかけられている」という現実は、全く別の話なんです。
私はある女性に「今日からSNSで彼の動きを確認するのをやめてください」とお伝えしたことがありました。
彼女は当時25歳で「彼のインスタグラムを1日に何度も見ている」という状態だったのです。「他の女性とのやり取りが見えて、心が痛い。でもやめられない」と言っていました。
私がお伝えしたのは「見る行動をやめることで、あなたの脳が少しずつ『つながっている』という幻想を手放していくはず」ということでした。「今あなたがやっていることは、実は自分を傷つける習慣になっている」とも正直に伝えました。
彼女はSNSの通知設定を全て変えて「見ない」という約束を自分と取り決めた。最初の1週間は「見たい」という衝動が強かった。でも2週間経つと「何を見て何を確認していたのか」と急に冷静になれた。
「つながっている感覚がなくなった分、自分が何を本当に求めていたのか、はじめてきっちりと見えた」と彼女は後に語っていました。その後 彼女は「自分の時間と心を、自分のために使う」という意識を取り戻し、今では新しい恋愛を楽しんでいます。
なぜこれが効果的だったのかというと「見る行動」には「距離を縮めてしまう」という心理的な仕組みがある。SNSを見る行動は「彼はいつでも近くにいる」という感覚を強化してしまうからです。この幻想を手放すためには、あえて「見ない」という不自然な選択をすることが必要だったのです。
逆のこと4:「キープ関係を『自覚的に選択』するのではなく、完全に断ち切った」と成功した
「自分が選んでいる」という意識を持つことで「被害者ではない」と感じられる、という考え方があります。「この程度の関係で構わない」という開き直りも「一つの生き方」として認められるべきだとされていることがあります。
でも「自覚的に選択している」と感じている女性の多くは実は「勇気を持って向き合うことから逃げている」と私は見ています。「選んでいる」という言葉を使うことで「傷いている自分」を見ないでいられてしまうからです。
私が知っている女性の中で最もドラマチックな変化を経験した人は、キープの関係を「受け入れる」のではなく「完全に断ち切る」という選択をした女性でした。
彼女は当時38歳で、既婚の男性と3年近くの関係を続けていたのです。「彼とは深い感情がある」「他の誰とも感じられないつながりがある」と信じていた。
でもある日「この関係で、私は何を失っていますか」と自分に聞いた。
「本気の恋愛の機会」「自分を選んでくれる人と過ごす時間」「将来を想えるパートナーとの生活」——そのすべてが浮かんだ。
彼女はそのタイミングで「今日で終わりにします」と伝え その後連絡も完全に切った。
「最初は死んだのかな、と思った」と彼女はその後に笑って言っていました。「でも、2週間経ったら『あ、私はちゃんと生きている』と気づいた。3ヶ月経ったら『なんで今までそこにいたのか』と思った」と続けた。
彼女は今、別の男性と交際の始まりの段階にいます。「はじめて『本気』に感じられる関係だ」と言っていました。
なぜこれが効果的だったのかというと「完全に断ち切る」という行動には「自分の可能性を全て見直す」という力があるからです。「少しだけ続ける」という選択をすると「本当はどうしたい」という問いに向き合う理由がなくなってしまう。断ち切る痛みの中にこそ「自分の本当の道」が見えるようになるのです。
私自身の経験から学んだこと
私自身も過去に「キープの女」になっていた経験があります。当時の私は「毎日のメッセージが続く=つながっている」と信じていて「自分は大切にされている」と感じていたんです。
でもある日「本当に大切にされているのか」と急に感じて「なぜ会えないのか」「なぜ先に進めないのか」と聞いた。その時の彼の反応で はじめて「この関係の本質」が見えた。
「辛かった」と今だと率直に言えます。「でも、あの痛みがなかったら、今の自分にはなれなかった」とも言えます。
「逆のこと」をやることは必ず「痛みを伴う」ことです。でも、その痛みの中に「本当の自分」が隠れている。そのことを今ははっきりと理解できるようになりました。
コメント