「恋愛のためにイメチェンをしよう」というアドバイス、よく耳にしますよね。失恋したら髪を切る、好きな人ができたらファッションを変える。確かに新しい自分を演出することで、気持ちが前向きになることもあるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。本当にそれって、あなたにとって幸せな恋愛につながっていますか?
実は、あえてイメチェンをせず、ありのままの自分を貫いた方が、深くて本物の恋愛関係を築けたという女性たちが少なくないんです。今日は、世間の常識とは逆の視点から、「変わらない勇気」がもたらした恋愛の成功例についてお話ししたいと思います。
「ありのままの自分」で勝負する強さ
まず一つ目は、自分のスタイルを変えずに貫いたことで、本当に自分を理解してくれる相手と出会えたというケースです。
これはどういう考え方かというと、外見を大きく変えてしまうと、本来の自分とは違う人格を演じることになってしまう可能性があるということ。イメチェンで魅力的に見えたとしても、それが「作られた自分」だったら、関係が深まるにつれて無理が生じてきます。
26歳の会社員の女性の話が印象的でした。彼女は周りの友人たちが次々と髪型を変えたりメイクを研究したりする中、ずっと同じナチュラルメイクとロングヘアを貫いてきたそうです。「流行に乗り遅れている」「もっと華やかにすればモテるのに」と言われることもあったけれど、自分が一番心地よいと感じるスタイルを変えませんでした。
そんな彼女が出会った男性は、初対面の時から「君の自然体な雰囲気がいいね」と言ってくれたそうです。彼は言いました。「最近の女性はみんな同じようなメイクで同じような髪型で、正直誰が誰だか分からなくなる時がある。でも君は違った。自分らしさを持っている感じがした」と。
交際が始まってからも、彼女は特別なデートの時でさえ、いつもと同じ自分でいました。すると彼は「一緒にいて楽だし、素の君が一番可愛い」と言ってくれるように。結婚して3年経った今でも、彼は彼女のありのままを愛し続けているそうです。
なぜこれが効果的なのか。それは、最初から「本当の自分」を見せることで、その自分を受け入れてくれる相手だけが残るからです。イメチェンで一時的に注目を集めても、それは表面的な魅力に惹かれただけかもしれません。でも、変わらない自分でいることで、本質的なあなたの価値を見てくれる人と出会える確率が高まるのです。
一貫性が生む深い信頼関係
二つ目は、外見も内面も一貫していることで、相手からの信頼を得やすいという点です。
恋愛において、相手から「この人は信頼できる」と思ってもらうことは、何より大切ですよね。ところが、頻繁に外見を変える人は、無意識のうちに「この人は何を考えているか分からない」「本当はどんな人なんだろう」という不安を相手に与えてしまうことがあります。
32歳の女性デザイナーの体験談を聞いたとき、私自身もハッとさせられました。彼女は20代の頃、恋愛のたびに髪型を変え、ファッションを変え、場合によってはメイクの系統まで変えていたそうです。「相手に合わせれば愛されるはず」と思っていたんですね。
でも、どの恋愛も長続きしませんでした。ある時、別れた元カレに理由を聞いたところ、「君が本当はどんな人なのか、最後まで分からなかった。僕の前では僕好みの女性を演じていたのかなって思うと、何だか虚しくなった」と言われたそうです。
その言葉がきっかけで、彼女は考え方を180度変えました。次に出会った男性に対しては、初めから自分の好きなスタイルを貫くことに決めたのです。彼がカジュアルな雰囲気が好きだと分かっても、彼女自身はきれいめのワンピースが好きだったのでそれを着続けました。髪も、彼が「ロングヘアの女性が好き」と言っても、自分に似合うボブをキープしました。
すると不思議なことに、その関係は以前の恋愛とは全く違うものになったといいます。彼は「君はいつも君らしくて、一緒にいて安心する」「何年付き合っても、君が誰なのか分かっているから、将来のことも考えやすい」と話してくれたそうです。
変わらないということは、予測可能であるということ。それは決してつまらないことではなく、むしろ安心感という最高の贈り物を相手に与えることなのだと、彼女は気づいたのです。今では結婚して、お互いの個性を尊重し合える関係を築いています。
一貫性があると、相手はあなたという人間を理解しやすくなります。「この人はこういう価値観を持っていて、こういう美意識を持っている」と分かれば、相手も安心してあなたとの未来を描けるようになるんですね。表面的な変化ばかり追いかけていると、かえって相手を不安にさせてしまう可能性があるのです。
相手に合わせない自然体が長続きの秘訣
三つ目は、相手の好みに合わせてイメチェンしないことで、対等で健全な関係が築けるという視点です。
よく「好きな人の好みに合わせてイメチェンしたら上手くいった」という話を聞きますが、実はこれ、長期的に見ると問題が生じやすいパターンなんです。なぜなら、自分を変えて相手に合わせるという行為は、無意識のうちに「相手の方が上、自分の方が下」という不均等な関係性を作ってしまうから。
29歳の女性の話が、この点を見事に表しています。彼女は以前、好きになった男性のタイプが「ナチュラル系の女性」だと知り、それまでのゴージャス系のメイクやファッションを一気に変えたそうです。確かに彼からは「そういう感じ、いいね」と言われ、交際が始まりました。
でも、付き合っていくうちに、どこか息苦しさを感じるようになったといいます。本当は濃いメイクが好きなのに毎日薄化粧。本当はヒールのある靴が好きなのにいつもスニーカー。自分の好きなものを我慢して、彼の好みに合わせ続ける日々。
そして何より辛かったのは、彼が何か要望を言う度に「また自分を変えなきゃいけないのかな」と不安になることだったそうです。髪の長さについて意見されたとき、「次は何を変えさせられるんだろう」という恐怖さえ感じたと言います。結局、その関係は2年で終わりました。
その経験から学んだ彼女は、次の恋愛では決して自分を変えないと決めました。そして出会ったのが、今の夫です。彼に対して、彼女は最初から自分の好きなスタイルを貫きました。彼が「もう少しナチュラルな方が好みかな」と言ったときも、「私はこういうのが好きなんだ」とはっきり伝えたそうです。
すると彼は「そうか、君はそういうのが好きなんだね。それも君の一部だから、いいと思うよ」と受け入れてくれました。そこから二人の関係は、お互いの違いを認め合い、尊重し合うものになっていったといいます。
「イメチェンしないことで、対等な関係が築けた」と彼女は振り返ります。自分を変えないということは、自分の価値観を大切にするということ。それは相手に対して「私はこういう人間です」と明確に示す行為であり、相手もまた「自分はこういう人間です」と示しやすくなるのです。
相手に合わせてばかりいると、いつしか自分が消えてしまいます。でも、変わらないあなたでいることで、相手もまた変わらない自分でいられる。そういう対等な関係こそが、長く続く恋愛の基盤になるんですね。
変わらないことの本当の意味
ここまで、イメチェンをしないことで成功した恋愛の例を見てきました。でも、誤解しないでいただきたいのは、「絶対に何も変えてはいけない」ということではありません。
大切なのは、「誰かのために変わる」のではなく、「自分が本当に変わりたいと思ったときに変わる」ということ。外圧で変わるのではなく、内側からの本当の変化を待つということです。
イメチェンが悪いのではありません。問題なのは、「恋愛のために」「相手に気に入られるために」という他人軸で自分を変えてしまうこと。そうすると、どうしても無理が生じてしまうんです。
ある女性心理カウンセラーが言っていた言葉が印象的でした。「自分を変えて手に入れた恋愛は、自分を偽り続けなければ維持できない恋愛です。でも、変わらない自分で手に入れた恋愛は、ありのままの自分で維持できる恋愛なんです」
考えてみてください。失恋したから髪を切る、好きな人ができたからファッションを変える。それって、本当にあなた自身が望んだ変化ですか?それとも、誰かの目や評価を気にした変化ですか?
もしも後者なら、一度立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。今のあなたのままで、今のあなたを愛してくれる人を待つという選択肢もあるんだということを。
コメント