MENU

酔っても甘えない人こそ本命?真剣な恋ほど見せない本当の理由

「酔ったら甘えてくるのは好きだから」「お酒が入ると本音が出る」。恋愛コラムでよく見かけるこのような言葉を、あなたも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。本当にそうでしょうか。

恋愛カウンセラーとして10年以上、数百組のカップルを見てきた私が気づいたのは、意外な真実でした。それは「本当に真剣に好きな相手の前では、酔っても甘えない」という人が圧倒的に多いということです。

今日は、一般的な恋愛論とは真逆の視点から、「酔って甘えない心理」に隠された深い愛情について、お話ししていきたいと思います。

◆一般論の落とし穴:酔って甘える=好きとは限らない

まず、世間でよく言われる「酔って甘えるのは好きだから」という説について、冷静に考えてみましょう。

確かに、お酒が入ると理性が緩み、普段は抑えている感情が出やすくなります。でも、それは本当に「その人だから」出る感情なのでしょうか。

私が相談を受けた中で印象的だったのは、29歳の女性のケースです。彼女は合コンで知り合った男性と何度か食事に行き、その男性がお酒を飲むたびに「君といると癒される」と甘えてくることに、最初は特別な感情を抱いてもらえていると喜んでいました。

しかし、彼の友人から聞いた話では、その男性は飲み会のたびに、誰にでも同じように甘えていたのです。つまり、彼にとって酔って甘える行為は、特定の誰かへの好意ではなく、単なる「酔った時の癖」だったわけです。

この話が示すのは、酔って甘える行為が必ずしも「あなただから」というわけではないという事実です。むしろ、誰にでも見せられる程度の感情だからこそ、お酒の力を借りて出せるのかもしれません。

◆酔っても変わらない人の方が、実は本気である理由

では、なぜ本当に好きな相手の前では酔っても甘えないのでしょうか。その心理には、いくつかの深い理由があります。

まず一つ目は「嫌われたくない」という強い思いです。

本当に大切に思っている相手には、常にベストな自分を見せていたい。だらしない姿や、コントロールを失った姿を見られたくない。そんな思いが、無意識にブレーキをかけるのです。

私自身の経験をお話しします。33歳の時、本当に好きな人と初めて飲みに行く機会がありました。その時の私は、いつもなら陽気に騒ぐタイプなのに、不思議なほど冷静でした。お酒は入っているのに、頭はクリアで、言葉を選び、姿勢にも気を配っている自分がいたんです。

後から振り返って気づいたのは、「この人に嫌われたくない」という思いが、自然とアルコールの効果をセーブしていたということでした。それほどまでに、その人は私にとって特別な存在だったのです。

二つ目の理由は「真剣に向き合いたい」という姿勢です。

本当に好きな相手との会話は、一言も聞き逃したくない。相手の表情、声のトーン、ちょっとした仕草。全てを記憶に刻みたい。そう思うと、自然と意識がシャープになり、酔いが回りにくくなるんです。

実際、脳科学の研究でも、強い関心や注意を向けている時には、アルコールの影響を受けにくくなることが示されています。好きな人の前で酔いにくいのは、科学的にも裏付けがあることなのです。

三つ目は「対等な関係でいたい」という願いです。

酔って甘えるという行為は、ある意味で相手に依存する状態です。でも、本当に好きな人とは、依存ではなく、対等なパートナーシップを築きたいと思うもの。だからこそ、たとえお酒が入っても、自分の足で立っていたい、しっかりした自分でいたいと思うのです。

◆成功事例:酔わない誠実さが築いた真実の愛

実際に、酔っても変わらない誠実な態度が恋愛を成就させたケースは、驚くほど多くあります。

36歳の男性の話をしましょう。彼は職場の女性に密かに想いを寄せていました。会社の飲み会でも、彼女が参加する時には自然とお酒の量をセーブし、常に紳士的な態度を保っていたそうです。

周りの同僚たちは、いつもなら陽気に騒ぐ彼が大人しいことを不思議がりましたが、彼女はその変化に気づいていました。「私がいる時だけ、彼は酔わないようにしているんだ」と。

その気遣いに心を打たれた彼女の方から、ある日「いつも気を遣わせてすみません。でも、そういうところ、すごく素敵だと思ってました」と声をかけたそうです。それをきっかけに、二人は交際を始め、今では結婚を視野に入れた真剣な関係を築いています。

彼が後日語ったのは、「彼女を大切に思っていたから、絶対に酔って失敗したくなかった。常に、彼女の前では最高の自分でいたかった」という言葉でした。

別のケースでは、25歳の女性が経験したエピソードがあります。彼女は友人の紹介で知り合った男性と何度か食事をしていましたが、なかなか進展がありませんでした。ある時、グループで飲みに行った際、周りがどんどん酔って騒ぐ中、その男性だけが落ち着いていて、終始彼女に気を配っていたそうです。

「大丈夫?」「もう一杯飲む?」「帰りは送るよ」。酔っていないからこその、細やかな気遣い。その夜、彼女は「この人は私のことを本当に大切に思ってくれているんだ」と確信し、自分の気持ちも固まったといいます。

◆失敗事例:酔った甘えが壊した関係

逆に、酔って甘える行為が関係を壊してしまったケースも少なくありません。

28歳の女性は、片想い中の男性との初めての二人きりの食事で、緊張をほぐそうとお酒を飲みすぎてしまいました。酔った勢いで「寂しい」「もっと会いたい」と感情的な言葉を繰り返し、最後には彼の肩に寄りかかってしまったそうです。

翌日、彼女は恥ずかしさで一杯でしたが、それ以上にショックだったのは、その後男性からの連絡がぱったりと途絶えたことでした。後から共通の友人を通じて分かったのは、「あの日の彼女は、普段の知的な雰囲気と全然違って、正直引いてしまった」という彼の本音でした。

また、40歳の男性のケースでは、真剣に交際を考えていた女性との食事会で、つい飲みすぎて愚痴や弱音を吐いてしまいました。「仕事が辛い」「誰も理解してくれない」と、まるで子どものように甘える姿に、女性は「この人と人生を共にできるだろうか」と不安を感じたといいます。

彼は後日、「あの日、もっと大人の対応をしていれば」と深く後悔しましたが、一度失った信頼を取り戻すのは容易ではありませんでした。

◆なぜ「酔っても変わらない」が効果的なのか

酔っても態度を変えない、甘えないという姿勢が、なぜこれほどまでに相手の心を掴むのでしょうか。

それは「自己管理能力」と「相手への敬意」という、恋愛において最も重要な二つの要素を示すからです。

自己管理ができる人は、人生のパートナーとして信頼できます。感情をコントロールできる、理性を保てる、責任を持って行動できる。これらは、長期的な関係において欠かせない資質です。

また、相手への敬意も重要です。酔っても態度を変えないということは、「あなたを尊重しています」「あなたの前でだらしない姿を見せたくない」というメッセージなのです。

恋愛心理学では、「好きな人の前で緊張する」のは健全な反応だとされています。その緊張感が、自分を律し、最高の自分を見せようとする原動力になるからです。

逆に、酔って甘えるというのは、ある意味で「相手に遠慮がない」状態とも言えます。もちろん、長年のパートナーであれば、そういう関係性も素敵ですが、まだ関係が浅い段階では、慎重さと誠実さを示すことの方が、相手の心を掴みやすいのです。

◆酔わないことで見える「本当の姿」

お酒の力を借りずに、素の自分で相手と向き合う。これは、実は非常に勇気のいることです。

酔うことは、ある意味で「逃げ場」を作ることでもあります。「酔っていたから」という言い訳ができる。失敗しても、覚えていなかったことにできる。そんな安全装置があるからこそ、甘えたり、本音を言ったりできるのかもしれません。

でも、本当に勇気がある人は、そんな言い訳を必要としません。シラフで、真正面から、自分の言葉で相手に向き合う。それこそが、真剣な愛の証なのです。

私がカウンセリングで出会った、最も印象的なカップルの話をしましょう。

二人は30代半ばで出会い、お互いに結婚を意識していました。女性の方は以前、酔った勢いで告白されて付き合い、結局うまくいかなかった経験があり、「今度は本当に真剣な人と」と願っていたそうです。

男性は、彼女とのデートでは一切お酒を飲みませんでした。彼女がワインを注文しても、自分はノンアルコールビールやソフトドリンクを選んだのです。

不思議に思った彼女が理由を尋ねると、彼はこう答えました。

「君との時間は、一瞬たりとも曖昧にしたくない。君の言葉、表情、全てをしっかりと記憶に刻みたい。だから、お酒で頭を曇らせたくないんだ。それに、君に伝えたい気持ちは、酔った勢いで言うようなものじゃない。シラフで、真剣に、ちゃんと伝えたい」

その言葉に、彼女は涙が出るほど感動したといいます。そして、「この人なら本当に信頼できる」と確信し、二人は半年後に婚約しました。

◆見極めるポイント:本当の誠実さとは

では、相手が酔っても態度を変えないのが「本当の好意」なのか、それとも単に「酔いにくい体質」なのか、どう見極めればいいのでしょうか。

いくつかのポイントがあります。

まず、あなたがいない時との違いです。他の人との飲み会では普通に酔っているのに、あなたといる時だけ控えめになる。これは明確なサインです。

次に、細かい気配りがあるかどうか。酔っていないからこそできる気遣い、例えばあなたのグラスを気にかけたり、帰り道を心配したり、翌日の予定を覚えていたり。そういった配慮が見られれば、それは真剣な好意の表れです。

そして最も重要なのは、一貫性です。一度だけでなく、何度会っても同じように誠実な態度を保つ。それこそが、本物の証です。

◆新しい恋愛の形:誠実さを大切にする時代へ

恋愛のあり方は、時代とともに変化しています。

かつては「勢い」や「情熱」が重視されましたが、現代では「信頼」や「安心感」を求める人が増えています。離婚率の上昇、関係の複雑化を経験してきた世代だからこそ、「長く続く関係」を望むのです。

そんな中で、酔った勢いではなく、冷静に相手と向き合える人の価値が見直されています。特に、結婚を視野に入れた真剣な交際を望む人たちの間では、「酔っても変わらない誠実さ」が魅力として認識されるようになってきました。

実際、マッチングアプリのプロフィールでも「お酒は控えめ」「誠実な人を求めています」といった記載が増えています。これは、軽い関係ではなく、本当のパートナーシップを求める人が増えている証拠でしょう。

◆あなた自身の選択:どんな関係を築きたいか

ここまで読んで、あなたはどう感じましたか。

もちろん、酔って甘える関係が悪いわけではありません。長年連れ添ったカップルや夫婦が、お互いに気を許して甘える姿は、微笑ましいものです。

でも、関係の初期段階で、本当に真剣な恋愛を求めているなら、「酔っても変わらない誠実さ」を示すこと、そしてそれを相手に求めることも、一つの選択肢として考える価値があるのではないでしょうか。

私自身、恋愛カウンセラーとして多くのカップルを見てきましたが、長続きしている関係ほど、初期段階での「慎重さ」と「誠実さ」が際立っています。お互いを尊重し、丁寧に関係を築いていったカップルは、10年、20年経っても、変わらぬ愛情を育んでいます。

逆に、勢いだけで始まった関係は、情熱が冷めると脆いものです。酔った勢いでの告白、感情的な甘え、それらは一時的な盛り上がりを生むかもしれませんが、長期的な絆を作るには不十分なのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次