「優しく丁寧なキスをする男性が本命で、雑なキスをする男性は遊び」
こんな話、聞いたことありませんか?恋愛雑誌やネットの記事では、キスの仕方で男性の本気度を見極められると書かれていることが多いですよね。
でも、ちょっと待ってください。
私は恋愛カウンセラーとして15年以上、数百組のカップルを見てきましたが、実際のところ、この「定説」はかなり危険だと感じています。むしろ、真実は正反対かもしれないんです。
今日は、あえて一般的に言われている「キスで本気度がわかる」という考え方に疑問を投げかけ、本当に大切なことは何なのか、一緒に考えていきたいと思います。
キスが上手すぎる男性こそ要注意という現実
「彼のキス、すごく丁寧で優しくて…きっと私のこと、本気で好きなんだと思うんです」
27歳の女性がそう言って、私のカウンセリングルームを訪れたのは、3年前のことでした。彼女は輝くような笑顔で、交際3ヶ月の彼氏との関係を嬉しそうに語っていました。
でも、その2ヶ月後。彼女は泣きながら戻ってきました。
「先生、彼…私以外にも何人も女性がいたんです。全員に同じこと言って、同じように接してたって」
この話、実は珍しくありません。キスが「上手すぎる」男性には、ある種のリスクがあるんです。
考えてみてください。キスが上手い男性って、どうしてそんなに上手なんでしょうか。答えは簡単です。経験が豊富だから。たくさんの女性とキスをしてきたから、テクニックが磨かれているんです。
遊び慣れている男性は、女性が喜ぶポイントを熟知しています。どんな風に見つめれば女性がキュンとするか、どんなタイミングで唇を重ねれば雰囲気が盛り上がるか、どんな風に触れれば特別感を演出できるか。すべて「経験則」として身につけているんですね。
つまり、丁寧で優しいキスは、必ずしもあなたへの愛情の証ではなく、単なる「女性を落とすテクニック」である可能性も十分にあるということです。
不器用なキスほど本物の愛情という逆転の発想
では、本当に本命の女性へのキスって、どんな感じなのでしょうか。
私が見てきた多くのカップルの中で、最終的に結婚まで至った男性たちの初めてのキスは、驚くほど「不器用」だったというケースが多いんです。
32歳の男性会員が、こんなことを話してくれました。
「初めて彼女にキスしたとき、緊張しすぎて手が震えて。タイミングも最悪で、ぶつかっちゃったんです。恥ずかしくて死にそうでした。でも彼女は笑ってくれて…『こんなに緊張してくれるなんて、嬉しい』って言ってくれたんです」
彼は今、その女性と幸せな結婚生活を送っています。
なぜ不器用なキスが本命の証なのか。それは、本当に大切に思っている相手には、男性は緊張してしまうからです。
「失敗したらどうしよう」「嫌われたらどうしよう」「うまくできなかったらどう思われるだろう」
こういった不安が頭をよぎると、普段できることもできなくなってしまう。これって、とても自然なことですよね。
逆に、遊びの相手には、男性はそこまで緊張しません。うまくいかなくても「まあいいや」と思える。だからこそ、余裕を持って、スムーズに、丁寧にキスができるんです。
ある38歳の女性は、こんなエピソードを教えてくれました。
「夫との初めてのキス、本当にひどかったんです。鼻がぶつかって、私の唇切れちゃって。でも、その後の彼の慌てっぷりが可愛くて。『ごめん、ごめん、大丈夫?』って、真っ赤な顔で謝って。ああ、この人、本当に私のこと好きなんだなって、その瞬間に確信しました」
彼女は今、2人の子どもにも恵まれ、幸せな家庭を築いています。
キスの上手さより大切なのはその後の態度
もう一つ、重要なポイントがあります。それは、キスそのものよりも、「キスの後の態度」の方がずっと大切だということです。
一般的には「本命の相手には何度もキスを求める」と言われていますよね。でも、これも実は誤解があります。
本当に相手を大切に思っている男性は、キスの後、相手の反応を気にします。「嫌じゃなかったかな」「喜んでくれたかな」と不安になるんです。だから、しつこく何度も求めるのではなく、相手の様子を伺いながら、慎重になることが多いんです。
29歳の女性は、こんな話をしてくれました。
「彼とのファーストキスの後、彼は急に静かになっちゃって。『もしかして、がっかりした?』って不安になったんです。でも後で聞いたら、『嬉しすぎて、次に何を話していいかわからなくて混乱した』って。そういうところが、彼らしくて好きなんです」
逆に、遊び慣れている男性は、キスの後もスムーズです。次の展開への持っていき方も心得ています。女性を不安にさせない言葉選びも上手。でも、それって本当に「あなただから」なんでしょうか。
連絡頻度が少ない男性ほど本命という矛盾
「本命の女性には頻繁に連絡する」というのも、よく言われることですよね。でも、これも必ずしも真実ではありません。
むしろ、本命だからこそ、連絡が少なくなってしまう男性もいるんです。
35歳の男性会員は、こう話していました。
「本当に好きな女性には、変なこと送って嫌われたくないから、すごく慎重になるんです。何度も文章を書き直して、結局送れなくなっちゃう。気づいたら1日経ってて…。でも、どうでもいい相手には、適当にスタンプ送っておけばいいやって感じで、逆に連絡はマメになるんですよね」
これ、実は男性心理としてよくあることなんです。
大切な人には、完璧な自分を見せたい。失敗したくない。だからこそ、緊張して、連絡一つとるのも慎重になってしまう。
一方、遊びの相手には、そこまで気を使いません。むしろ、つなぎとめておくために、計算してマメに連絡することもあります。
24歳の女性の体験談です。
「元カレは毎日何度もLINEくれて、甘い言葉もたくさん言ってくれて。でも、結局遊びだったんです。今の彼氏は、連絡は少ないけど、会ったときの態度が全然違う。私だけを見てくれてる感じが、すごく伝わってくるんです」
彼女は、連絡頻度よりも、会ったときの質の高さで、彼の本気度を感じ取ったそうです。
将来の話をしない男性が実は本命という真実
「本命の女性には自然と将来の話をする」というのも、定説の一つです。でも、これも慎重に考える必要があります。
なぜなら、将来の話を軽々しくする男性ほど、実は本気じゃない可能性があるからです。
30歳の男性は、こんなことを教えてくれました。
「本当に結婚を考えている相手には、簡単に将来の話なんてできないです。もし自分が彼女の理想と違ったらどうしよう、プレッシャーに感じさせたらどうしよう、って考えちゃって。逆に、遊びの相手には『将来は海外に住みたいな』とか、適当なこと言えちゃうんですよね」
本気で結婚を考えている男性ほど、将来の話は慎重になります。なぜなら、それは「約束」に近いものだから。軽々しく口にして、もし叶えられなかったら、相手を傷つけてしまう。そういう責任感があるんです。
逆に、遊びの相手には、どうせ本気じゃないから、夢物語のように将来の話ができる。相手が喜ぶことを言っておけばいい、くらいの軽い気持ちなんです。
36歳の女性の経験談です。
「前に付き合ってた男性は、付き合って1ヶ月で『いつか結婚しようね』って言ってきて、嬉しかったんです。でも、結局3ヶ月で別れました。今の夫とは、付き合って1年経っても、そういう話は全然出なくて。でも、彼の家族に会わせてくれたり、私の家族との食事に来てくれたり、行動で示してくれました。プロポーズされたとき、『ずっと言えなくて悪かった。あなたと結婚したいって、ずっと思ってた』って言われて、泣きました」
言葉より行動。これが、本当の本気度を見極めるポイントなんです。
特別感は言葉ではなく沈黙の中にある
「君だけに話せる」という特別感の演出も、実は要注意です。
本当に特別に思っている相手には、男性は「特別だよ」なんて言葉で伝えないことが多いんです。なぜなら、それは当たり前すぎることだから。
40歳の男性会員の言葉が印象的でした。
「本命の彼女には、『特別』とか『大切』とか、そういう言葉で伝える必要を感じないんです。だって、もう当たり前じゃないですか。逆に、そんなこと言葉にしないとわからないような関係なら、それは本物じゃないと思うんです」
本当に特別な関係は、言葉にしなくても伝わるもの。むしろ、言葉にする必要があるということは、それだけ不安定な関係だということかもしれません。
25歳の女性の体験です。
「元カレは『君は特別』『君だけ』って、よく言ってくれました。でも、結局浮気されて。今の彼は、そういうことは言わないけど、私が風邪ひいたら仕事休んで看病に来てくれたり、大事な場面では必ず味方でいてくれたり。言葉じゃなくて、行動で特別扱いしてくれるんです」
本物の愛情は、華やかな言葉の中にではなく、静かな行動の中にあるものなんですね。
身体的接触の多さが愛情とは限らない
「本命の女性には、顔や頬に手を添える、腕を掴むなど、身体的接触が多い」という話もよく聞きます。でも、これも注意が必要です。
実は、本当に大切に思っている相手には、男性は簡単に触れられないことが多いんです。
「触れていいのかな」「嫌じゃないかな」という気持ちから、逆に慎重になってしまう。これは、相手への敬意の表れでもあります。
28歳の男性は、こう語っていました。
「本気で好きな女性には、触れるのが怖いんです。大切なものを壊しちゃいそうで。だから、最初は手も繋げなかった。でも、遊びの相手には、そういう躊躇がないから、むしろ積極的にボディタッチできちゃうんですよね」
この話を聞いて、私は納得しました。確かに、本当に大切なものって、慎重に扱いたくなりますよね。
33歳の女性の体験談も興味深いものでした。
「夫と付き合い始めた頃、彼は全然触れてこなくて。私のこと、好きじゃないのかなって不安になったこともあります。でも、ある日勇気を出して『なんで手も繋いでくれないの?』って聞いたら、『大切すぎて、触れていいのかわからなかった』って。その言葉を聞いて、ああ、この人は本物だって思いました」
慎重さは、時に不器用さとして表れます。でも、その不器用さこそが、本物の愛情の証なのかもしれません。
本当に見るべきは一貫性ではなく変化
「本命の女性には行動に一貫性がある」とよく言われますが、私はむしろ「変化」を見るべきだと考えています。
本気で人を好きになると、人は変わります。今まで興味がなかったことに興味を持つようになったり、生活習慣が変わったり、価値観が変化したり。
26歳の女性は、こんなエピソードを話してくれました。
「彼、私と付き合う前は、仕事人間で休日も出勤してたんです。でも、付き合い始めてから、週末は必ず空けてくれるようになって。『君と過ごす時間が、一番大切だから』って。彼の中の優先順位が、明らかに変わったんです」
本当に大切な人ができると、人は変わる。その変化こそが、本気の証なんです。
逆に、いくら一貫して連絡してくれても、会ってくれても、その人の生活の中で何も変わっていないなら、それは本当に本気なのでしょうか。
あなたのために時間を作る、予定を調整する、習慣を変える。そういった「変化」があるかどうか。それが、本当の本気度を測る指標になります。
心地よさより緊張感が本物の証
「本命の女性といると落ち着く、心地いい」というのも定説ですが、実は初期段階では逆のことが多いんです。
本当に好きな人の前では、男性は緊張します。普段の自分じゃいられなくなる。うまく話せなくなる。変に気を使ってしまう。
でも、それって悪いことじゃないんです。むしろ、それだけ相手を意識している証拠。
34歳の男性の告白です。
「妻と付き合い始めた頃、緊張しすぎて、デートのたびに腹痛になってたんです。情けない話ですけど。でも、それだけ彼女が特別だったんですよね。今は、一緒にいて一番リラックスできる存在ですけど、最初はもう、緊張の連続でした」
本物の関係は、最初の緊張から始まって、時間をかけて心地よさに変わっていくもの。最初から心地いいだけの関係は、もしかしたら深まりがないのかもしれません。
31歳の女性も、こう話していました。
「今の夫と初めて会ったとき、お互いすごく緊張して、会話が続かなくて。正直、相性悪いのかなって思ったんです。でも、カウンセラーさんに『それだけお互いを意識してるってことですよ』って言われて。確かに、何度か会ううちに、だんだん話せるようになって、今では一番気を許せる相手になりました」
緊張は、愛情のバロメーター。落ち着きすぎている関係よりも、少し緊張するくらいの関係の方が、実は本物かもしれないんです。
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